鹿児島は朝から物々しい雰囲気に包まれていた。

金曜日から指宿で日韓首脳会談が行われるため、
全国から警察官が招集され、
街角の至る所に配備されているのだ。

そんな中、打ち合わせで
鹿児島中央駅
近くへ向かう。

当然、交通の要衝であるため、
警備は厳重である。
中央駅近くで打ち合わせをしていると、
こちらも全国から集結した、
右傾化した思想の元でアーミールックに身を包み、
独特の美意識の車
(世間では「街宣車」とも言う)
に分乗された方々が駅前で
大音響ハシャイでおられる。
趣味の合わない音楽
最大ボリュームで聞かされる一般大衆の身としては、
迷惑千万なハナシである。
そのうちにその方々も、
他地域に彼らの主義主張、思想を広げんがために
去って行かれたので、
とりあえず駅前は落ち着きを取り戻した。

打ち合わせも終わったので、昼食を摂りに
鹿児島中央駅ビル「アミュプラザ」へ。

当然、昼食をアミュプラザで食せんがための
計画的時間設定の打ち合わせであったことは明らかである。
目標は「満正苑アミュプラザ店」
ここを制すれば、満正苑3店舗、全店制覇である。
制覇したからと言って何もないのであるが、
当blogの検索エンジンでのヒット率常に上位である
検索ワード
「満正苑」

に対するささやかなオマージュであることは言うまでもない。
(ホントかよ………困った

さて、ここアミュプラザ店は、
いかにも店舗が小さい。
数えてみると、30席ジャストである。
この満正苑、それぞれの店で全く趣が異なる。
与次郎ヶ浜店は、大衆食堂といった感じ。
天文館店は、中華飯店の趣。高級っぽい。
そしてここ、アミュプラザ店は、
いかにも駅ビルのテナント店然としている。
(そのまんまじゃんびっくり怒り

さて、各店趣も異なれば、メニュー構成も
価格も異なるのであるが、
当然「満正苑」といえば「酸辣湯麺」である。
世間では「担々麺の満正苑」として通っているが、
小生的には断然、「酸辣湯麺の満正苑」である。

ここでは、場所柄価格設定も高めで、
酸辣湯麺単品(メシ付かず)で840円也。

その代わりと言ってはなんだが、
『麺定食』なるセットものが設定されており、
担々麺、酸辣湯麺、五目ラーメン、蝦ソバなどから
一品の麺をチョイスし、
半チャーハン+小皿+杏仁豆腐
とセットで1,100円也である。
少々高めではあるが、エンギモノ(どこが?)と思い、
オーダする。
さて、運ばれてきた酸辣湯麺は、
天文館店と同じスタイル、同じ味であった。
ラー油がたっぷりと麺の上に注がれ、
いかにも赤々としている。
料理人の力量の差だろうか、価格の差だろうか、
与次郎ヶ浜店と比べ、刺激は倍増
しかし全体のまとまり具合は歴然と勝っている
与次郎ヶ浜店では味も平板になりがちで、
トロミ麺であるが故に熱がこもりやすく、
麺も伸びがちであるが、
ここでは味も強烈、しかも絶妙のハーモニー、
麺の茹で具合もアルデンテである。

ウマし。
満足。





…と、いつもなら終わるところであるが、
今日のblogはここでも終わらない。
ネタの続きがあるのだ。
(長文失礼汗

さて、駅ビルから出てみると、
なにやらここでも違った意味での異様な雰囲気が
見ると、駅前アミュ広場に、
一群のオバサマ連合が多数陣取っておられる。
全員地べたに座って。
その数、数百人はいるであろうか。
これは、日韓首脳会談にあわせ来鹿した、
パク・ヨンハ氏トークショー
一目見ん、あわよくば触っちゃおう、と目論んだ
少々平均年齢高めの婦女子軍団の皆様であった。
一般のアイドル「追っかけ」軍団と明らかに違うのは、
皆様準備万端、お茶やお菓子を持ち込み、
すっかりドッカリ座り込んで、和やかな雰囲気で
まわりの方々と談笑しておられるところである。
誰一人として立っておらず、皆様ベタっと座り込んでおられる図は、
修学旅行の出発前に先生が一同を集め、
拡声器で注意事項を叫んでいるのに
我、関せずでおしゃべりに花を咲かせている
女子校の図
を彷彿とさせる。
おそらく数十年前にはその場におられた方々ではなかろうか。

兎にも角にも、
全国からいろんな方々が鹿児島へ集結されているようである。

鹿児島が今、熱い。
(いろんなイミで…)

落ち込み