<本日長文にて失礼>

宮之城へ昼イチ集合。
我々に課せられた課題である。
国道10号線を北上する。
「え、宮之城へは鹿児島市からだったら3号線じゃないの?」
と思ったあなた、あなたはジモティーですね?
スルドイ。鋭すぎる。でも、あえて突っ込まないで。(T_T)

ということで、磯の仙厳園横を通り過ぎ、10号線を北上する。
このルートは錦江湾に面し、桜島を間近に見ながら海沿いを走る
絶好のドライブスポットである。
また、運が良ければ、朝の通勤途中の野生のイルカ
岸からフツーに眺めることのできるルートでもある。
(※注1:あまり「野生のイルカ」とは言いません。)
(※注2:イルカが通勤するのかどうかは疑わしいです。)
これまで、小生も数度イルカが岸のすぐそばを国道に併行して
泳いでいく姿を目撃している。
その姿があまりにも自然すぎて、
普段の生活で野良イルカを見ることがマレであることを忘れさせるほど
平然と車と併走していたのである。

さて、今日は小雨交じりの寒い日であり、
絶好のドライブ日和であるとは言い難く、
また残念ながら野良イルカを見ることはできなかった。

その代わりといっては何だが、オカの上で珍しいものを見つけた
それは、一見フツーの車であるが、
そういう目で見れば明らかにフツーの車とは一線を画した
アヤシげな雰囲気を持つ車であった。
白いクラウンで、トランクルーフに黒いアンテナがにょっきり。
本来ラグジュアリーカーであるべきクラウンなのにナゼか装飾類が一切なく、
タイヤのホイールもアルミではなくホイールカバーのみ。
しかもムクツケきオッサンが二名乗車している。
後部の窓からすかして車内を見ると、
車の天井からなにやらコイル状のコードが下がり、
天井中央部には内側に何らかの出っ張りが。
ルームミラーも二段装備しているようである。

そんな車、フツーいねーよ。

明らかに「覆面パトカー(仮)であった。

本人たちは素知らぬフリをして人ごみ(車列)に紛れているが、
周囲からは明らかに浮いた存在。

小生の乗った同僚の運転する車は、
その面パト(仮)と思われる車の直後を走行しており、
しばらくは片側一車線の道であるため
じっくりと観察することができた。

やがて国道10号線は、片側2車線で制限速度なし
(とは言っても公道であるため当然普通車は60キロ制限)
の区間へはいる。
面パト(仮)を挟んで前後4?5台の車は、
様子見を兼ねて左側の走行車線を制限速度+αのスピードしか出さない。
面パト(仮)は、姿を悟られたのを察知してか、
別の獲物を見つけに車列を離れ、追い越し車線へ。
しかし、追い越し車線上を走行車線と同じようなスピードで走る車に
行く手を阻まれ、先へ行くことができない。
ジリジリとした時間が過ぎていく。
「誰かムチャな奴現れないかな??」


来た!来ましたよ。

何も知らずに追い越し車線を快走してきた一台のトラックが
我々を追い抜いていく。
我々のスピードは70キロほど。
もう少し出せばヤバいレベルギリギリである。
対して、抜いていくトラックは80キロほどであろうか。
トラックは、面パト(仮)とさらにその前を走る車に
追い越し車線を遮られ、焦れている様子。
そのうち、頭を押さえていた車が左車線へと道を譲った。
面パト(仮)もスッとその後ろで左車線へ戻る。
トラックの前がクリアになった。
猛然と加速するトラック。
面パト(仮)が走行車線に戻り、トラックの後ろについた!
そのとき、面パト(仮)の天井が『パカッ』と開き、にょっきりと
電球赤色灯が現れた。
面パト(仮)の(仮)が取れた瞬間であった。

面パトは赤色灯を点滅電球させながらスッとトラックの左車線へはいる。
そのまま加速し、トラックの頭を押さえて路側帯に誘導し一件落着、
トラックの運ちゃんご愁傷様…

となると誰しも思ったその瞬間、
面パトの赤色灯がひょっこりと姿を消し、フタがパタンと閉まったのだ。

「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ????????」

我々一同、あっけにとられる。
赤色灯に気づかなかったのか、トラックはスピードを落とさずそのまま前方へ。




…何だったのだ、今のは。

我々の推論:
?.トラックのスピードを計測する前にマヌケなことに赤色灯を出してしまった
?.捕まえようとしたトラックの運ちゃんが身内であることに気づいた
etc…

いずれにせよ、すっかり世間に正体をさらしてしまった面パト(仮)は、
助けを求める声を聞いて駆けつけたスーパーマン
いざ現場へ来てみると何もなく、
すごすごと周りの白い目から隠れるように帰って行く姿よろしく、
そのまま何事もなかったかのように加治木町方面へと消えていった。


そんな楽しい思いを同僚と共有しながら、
11時15分頃姶良町の「一軒目」へと到着。
(『麺喰道』なんだから、ここからが本題でしょ?)

この店は先日もレポートしたが、
姶良町の新興勢力として名をはせている「元祖軒系」ラーメン屋である。
(すいません、「軒系」って何ですか?勉強不足なもんで…(^_^;ゞ)
今回同行した同僚1が、店主(弟)の高校の野球部の先輩にあたり、
先輩風を吹かせての来店である。
前回は小生一人での来店だったため隠密行動であったが、
今回は同僚1が先陣切ってのご来店である。
店の開店は11時半。まだ15分もあるが、そこはそれ、
先輩風ビュービューで入店させてもらう。

前回は「辛しネギのごまらーめん」を食したが、
食し終わった後にメニューに裏面があることに気づき、
そこに「五目あんかけラーメン」があってホゾをかんだため、
(「辛しネギのごまらーめん」も大変美味であったが…)
それに挑戦。
五目フリークとしてははずせないメニューである。
同僚1(先輩風)と同僚2は、共に筆頭メニュー
「しょうゆラーメン」をオーダした。
すると、我々がオーダに手間取っている間に
店主(兄)が作ってくれた
「豚肉のピリ辛炒め野菜入り」
(すいません、今、勝手に名前つけました)
サービスとして供された。
そんな、別にそういう意味で先輩風吹かさせたんじゃ…
(俺が裏で糸引いてたんかい・・・・落ち込み

…有り難く頂戴いたします。



ん?、ウマし。
ラーメン屋ではあるが、ランチメニューに中華が多数あるなど、
フツーの中華料理屋としても十分通用する味である。

肝心の「五目あんかけラーメン」の方であるが、
これまたウマし。味付けが濃くもなく、薄くもなく、
甘くもなく、塩辛くもなく。
シャンタン(上湯)スープもいいダシ出ている。
ただ、あんかけを含めてスープも麺も大変熱く
しかもあんかけだけにいつまでたっても冷めない。
おかげでいつもなら同僚二人の半分の時間で食し終わるところ、
今日は二人に負けてしまった困った
麺喰道宗主としては恥ずかしい限りである。
(だってホントに熱かったんだもん)
熱いものは熱く、冷たいものは冷たくという基本に忠実である。
意気や良し。

小生の私的この店の感想であるが、
?.ウマイ(これがなくては始まらぬ)
?.非常にマジメで丁寧(手抜きが感じられない)
?.元気(店主兄弟が威勢がよい)で人がよい(わざとらしくなく自然体)
である。

12時を前に店を後にしたが、
すでに8席のカウンター、4名掛け×2のテーブルが
ほぼ満席。12時を過ぎるといっそうの混雑を見せることであろう。
惜しむらくは、小さな店ゆえ店内にトイレがなく、
外の駐車場の端に建てられた仮設トイレしかないところである。
おそらくこれは、以前は隣接のパチンコ屋のトイレを借りていたのであろうが、
いかんせんそのパチンコ屋が潰れてしまっている現在はいかんともしがたい

しかし、この兄弟、程なくもっと大きな店を構えることになるであろう。
それだけのポテンシャル才覚を持ち合わせた兄弟であろうと見る。

がんばれ、一軒目。確かにこの店は一軒目だけど、きっとどんどんファンが増えて
支えてくれると小生は期待している。



<蛇足>
この店の前の道から内陸部へと分け入り、蒲生町→(旧)祁答院町を経由し、
小一時間ほどで宮之城町へと至った。
その道すがら、(旧)祁答院町へ入ったところ、山奥の道ばたに
忽然と現れる「キムチ」のデカイ赤文字。
「本日キムチ販売中」と看板が出ている。
無人販売所のような趣であるが、店先には何も並べられていない。
当然人もいない。
小生、ここは北朝鮮の工作員のアジトではないかと勘ぐっているが、
(そんなわきゃねーだろ)
ホントのところを知っている方がおられたらご一報いただきたい。
(すいません、写真取りそびれました)すいません