記事のネタはあるのに

マクラのネタがなくて記事が書けない!


そんなお悩み、ありませんか?





…そうですか、ないですか。


さて。

騎射場に新店開店!

との情報を聞きつけ、
さっそく行ってまいりました。

いつ頃のオープンかは不明であるが、
もらったパンフにも
"New Open"
と書いてあるのだからわりと最近なのであろう。

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場所は、鹿児島大学の法文学部前バス停の裏手。

少々わかりにくい場所である。
このあたり

そぼ降る小雨の中
車で前を通ると、
大学前のコイン駐車場をご利用ください
との張り紙が。
どうやらサービスコインにより、
昼は40分間、夜は60分間の駐車料サービスがあるようである。

さっそくクルマを停め、
100円傘をさして寒空の下を
Yシャツ姿のサラリーマンがゆく。

・・・寒いって。
上着を着てこなかったとホゾを噛むが、
ラーメンで暖まればよいのだ。

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店の造りは、ビルの一階を改装した
よくありがちな居酒屋風の作り。
店内にはいると・・・・

他に客がいないではないか。
これは「やってもうた」状態なのか・・・?

しかし、クルマも停めた以上後へは引けぬ。

開け放たれたドアから店内へ。


・・・誰もいませんが。

よく見ると、店主とおぼしき男性が
トイレでナニやらゴソゴソしていた。

その後、奥から店主の奥方であろうか、
顔を出してやっと「いらっしゃいませ」の声が聞けた。

小生とほぼ時を同じくして一人の学生も入店。
どうやらこの学生は常連のようである。

カウンターに陣取り、メニューを眺める。
「ラーメンハウス」を名乗るだけあり、
メニューはラーメンのみ。

素ラーメン 醤油ラーメン とろみチャンポン
等々。

価格はいずれも500円前後で、
消費税がキッチリ端数で書かれているところが
イマイチである。
おつりの準備も大変だろうに。

さて、そのメニューの中でも唯一赤字で書かれている
「にんにく野菜入り辛しメン 714円」
なるものをオーダーする。
これだけひときわ価格も高く、赤字であるということは、
オススメメニューなのではなかろうか。

店内は山小屋を模したような木質の作り。
イスは丸太である。
調度の随所にちょっとした心遣いが見て取れ、
派手さや押しつけがましいところはないが
なかなかにキレイに調えられている。

ただ、ちょっと全体的にチグハグな感は否めなかった。

店外を学校帰りとおぼしき学生が
結構通るのだが、
小生のいる間に立ち寄る学生はついぞ現れなかった


・・・・大丈夫なのか、この店。

厨房では店主がたくさんのタッパーに小分けされた食材を
丹念によそいながら中華鍋へ放り込み、
調理を続けている。
麺は細めの縮れ麺
茹で時間は1分15秒にセットされていた。
かなりの短期決戦である。
(ちなみに「男麺」を標榜する「みそや堂」の茹で時間は
今の時期ならば2分5秒


具が仕上がる直前に奥方が麺を湯に投入。
さっとゆがいてドンブリに準備された鶏ガラ中華スープに放つ。
その上から具をかけ、「にんにく野菜入り辛しメン」の登場である。

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広東風担々麺との注釈もどこかに書いてあったように思うが、
甘めのあんかけ野菜に、破砕唐辛子がまばらに混じる。

甘さと辛さのハーモニーで、なかなかウマし。

割と高級な中華料理屋でも食したことのあるような
味付けである。

しかし、どうも麺がいただけない
ヒョロヒョロと線が細く、アンの力強さに負けてしまっているようだ。

ドンブリやレンゲは、店主作であろうか、
手作りの陶器製である。

谷山にある「夢一屋」(だったか?)もそうであるが、
陶器を趣味とするのはよいが、
営業用の器とするのはイカガであろう。

ただ、ココの器、無骨でいびつながら、
なかなか使い勝手をよく考えてあり、
見た目以上に使いやすい。

ドンブリにもちゃんと高台がもうけられており、
熱いスープが入っていてもちゃんと持ち上げることができる。
この高台がないと、熱くてドンブリを
片手で持つことはできないのである。

レンゲも口を付けるところが薄くテーパー状に仕立ててあり、
柄の角度も理にかなっている。

アツアツながら、一気にすすり込み、
あっという間に完食。

少々味付けは濃いめながら、
ナカナカの味であると思うのだが、
客の入りがまばらなのはどうしたことであろう。

確かに細い筋に入ったところなので
目には付きにくいとは思うが、
通りがかりの学生の目にはとまるはずである。

最近の学生はラーメンなど食さない
とでもいうのであろうか。
それならば、麺喰道宗主として

由々しき問題である。

場所さえわかれば駐車場も近く、
クルマでの来店もOKである。

一度お試しあれ。

笑い