箝口令にもかかわらず、
(ウソつけ)
一部地方でリークしていたようであるが、
小生、札幌に行っておりました。

世の中広しといえども、
『ラーメン屋の追っかけ』をするのは
史上初の試みではなかろうか。

小生が追っかけたのは
鹿児島の名店

みそや堂

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である。


コトの始まりは一週間ほど前。
鹿児島に帰省していた時のこと。

「あ?、最近みそや堂に行けてないな?」

鹿児島に帰ってきていながら、
みそや堂に行く機会がナカナカなかった上、
大将は札幌行きの準備で忙しく、
きっと店にもいないことであろう。

そこに注意天啓電球が。


札幌に「極み辛味噌らーめん」食しに行けばよいではないか!


これはネタになる!!

(行動規範はネタか否か


思い立ったが吉日、
鹿児島/東京間の往復でたまったマイルを元に、
特典国内航空券の予約を行う。

しかし!!
この特典予約というモノ、
便ごとに座席数が決まっているようで、
思った便はすべて満席。

辛うじて手配できたのは

土曜日の17時に羽田を出発する行きの便と、
月曜日の10時30分に帰ってくる便。

・・・・滞在可能なのはほぼ日曜日だけじゃないか・・・・

こんな「ナニしに行くの?」な強行軍ではあるが、
ネタになるならば決行しなければならない。

とりあえず飛行機は確保した。
しかし、今回の旅、
東京での単身赴任滞在のための
生活費を削っての旅であるゆえ、

いかに安価に済ませるか

が大きな課題である。

安い宿泊と言えばカプセルホテル。
楽天「旅の窓口」で調べてみると、
すすきの直近の土地に
デラックスでも1泊3500円、
しかも宿泊客の評価もすこぶる高いカプセルを発見。

スパ&ホテル
AVINEL


所詮酔っぱらって帰ってベッドに転がり込むだけの宿。
自腹を切ってまで高いホテルに泊まることはない。
しかも大浴場の温泉付きならば文句はない。

ということでなんとか手配し、
決行の日を待ったのであった。



土曜日。
相変わらず東京地方は暑く、
午前中からアチコチ出かけるつもりだったが
いきなり断念。

いやー、今夜に備え、余計な体力使いたくないし。


そう、事前に大将に連絡を取り、
今夜の会食のアポを取っていたのであった。

しかし、部屋で過ごすにも限界が。

早々に羽田空港へ。
空港でブラブラして時間をつぶそうという考え。

何という無駄な時間。
早い便が取れていればこんな苦労はせずに済んだモノを・・・

ようようのことで羽田を飛び立ち、
見慣れない地上の風景を眺めながら北行。
暮れなずむ北の大地に到着。

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小生、北海道は2回目である。
前回はおよそ10年ほど前か、
さっぽろ雪祭りの1週間後くらいに
5日間ほど滞在したことがある。
(いちおうシゴトで)

その時には、
昼は雪が溶けてグチャグチャ、
夜はそれがそのまま凍ってツルンツルンという、
およそ雪国初心者にとってはツライ滞在であった。

さて、札幌行きのリムジンバスに乗り、
珍しい地名のバス停にイチイチ感心しながら
すすきのに到着。
とりあえず大将に連絡を。

その後、すすきののシンボル、
ニッカのネオンの下で待ち合わせ。

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タクシーから、コワモテの大将が降りてきましたよ!

とりあえず手近な居酒屋へ突入。

サカナ系のメニューと日本酒、
そして焼酎をいただきました。

芋焼酎、北海道でも何の違和感もなく飲める模様である。
一過性の焼酎ブームではなく、
鹿児島のサケもようやく全国的に認知される酒になったようだ。




こうしてすすきのの夜は更けて行くのであった。

そんな思い出はさておき。

(前編、それもマクラですよ、ここまで!?)



さてさて、
「札幌に来たからにはラーメン喰いましょうよ」
ということになり、
居酒屋のおねーちゃんイチオシの

『麺屋雪風』

なる店へ。

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途中波状攻撃をかけてくる
風俗店の呼び込みにも、
「ラーメンはどこが一番美味しいの?」
リサーチする大将。
さすがは商売熱心。
(ホントか?)

しかし、訪ねる人みなそれぞれの思い入れがあり、
「いや、絶対あそこッスよ!」
「コッチの方がウマイッスよ!!」
と、まったく意見が異なる。

ことほどさように、
ラーメンというものには皆、
それぞれ一家言持っているモノなのである。

5名ほどにリサーチの後、
『麺屋雪風』
に到着。

場所はココ。

麺屋 雪風

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「濃厚味噌らーめん」750円をそれぞれオーダ。

待つ「みそや堂」大将。

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作る「雪風」大将。

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さぁ、ラーメン登場。

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札幌ラーメンの特徴、ちぢれタマゴ麺。

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スープは、濃厚と銘打つ割には意外とアッサリ。
ナカナカによいお味。
ただ、札幌ラーメンのアイデンティティとはいえ、
なんでもかんでもこの縮れ麺はイカガなモノかと思う。
どちらかといえばこのスープ、
「みそや堂」のストレート麺の方が合うのでは、
と思ってしまった。
妙なツルコシ感が強調されたタマゴ麺は、
表面にスープの絡みを期待できないため、
縮れ加工をあえて施し、
絡み具合を演出しているのだ。
それがゆえ、どうもスープとの一体感に乏しい。

新進気鋭であるならば、
この麺にも新風を期待したい。
(おそらくそういう店もあるのだろうが・・・・)

その後、「みそや堂」の大将と
「時計台見に行きましょうか!」
ということになり、千鳥足で向かう。

途中、小用を足しに立ち寄った時計台前のローソンで、
ふと思い出しとある雑誌を。

ビッグコミックスペリオール。

この雑誌の今週号に、
「みそや堂」「一軒目」で昨年修行した

麺喰酒場 『月音』

が記事として紹介されていたことを思い出したのだ。

その「みそや堂」の大将と、
札幌の地で
この記事を見たということに
何とはなしに運命的なモノを感じた夜更けであった。

大将も感慨深げであった。

「日本三大ガッカリ」
と揶揄される真夜中の時計台の下で
大将と小生、
バカ話をしながら別れたのであった・・・・

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・・・・後編に続く。

(長っ!!!!!困った