魍魎の匣

を見てきましたよ。

いや、映画の話ですが。

鹿児島のシネコン初体験。

鹿児島中央駅ビルアミュプラザ併設の

“ミッテ10”にて。

京極夏彦原作、

『京極堂(百鬼夜行)シリーズ』

第二作の映画化である。

現在公開中。

昨年の東京でのヒトリ暮らし(単身赴任)から、

かつての本のムシ

ダマシイを刺激され、

すっかりハマっているシリーズ。

映画好き

の血も、久々に呼び起こされた単身赴任であった。

最近はめっきり読書の機会も減り、

同シリーズ第六作目、

塗仏の宴 宴の支度

の途中で読書はパッタリと止まっているのであるが・・・・

独特の世界観、

緻密な筆致、

1000頁を超える作品がザラでありながら、

読者を飽きさせない精緻な複合的に絡みあったトリック。

これがどのように映像化されているのか、

興味があったのであるが。

う?????む・・・・

やっぱり消化不良感が。

元が並の小説であれば

三冊分ほどに相当する大作ゆえ、

どのように組み替え、

どのように解釈し、

どのように表現されているかと思ったのだが、

大胆な組み替えはよいとして、

どうにも説明不足。

原作を知っていれば

シーンの繋ぎに埋もれてしまったエピソード

背景を思い出し、

補完することも可能であるが、

まったく前提知識のない方が見て、

はたして理解可能であろうか?

小説の持つ

みっしり

とした情報量により、

いくつもの糸が絡みあいもつれ合いながら

最終的なエピローグに雪崩れ込んでいく

破滅的な流れも許容できようが、

映画だけでは

後半のよくワケがわからないまま進んでいく

カタルシス

       

とアタマに疑問符をつけたままで

終わってしまうのではなかろうか。

“みっしり”はこの作品の第二テーマ)

やっぱ、2時間に纏めるのは無理だって。

そんなしたり顔の映画評はソコソコに。

(メインキャストは納得。

若手の俳優の浮ついた演技×

特に重要な役柄の宮藤官九郎・・・・orz)

昼食。

同僚コボ氏と二人でチャリをこぎ。

向かった先は!

三和町「らーめんタンポポ」。

Ooooooouch!!

休みでんがな。

月曜定休日だって。。。。。

致し方なし。

きびすを返し向かった先は

ダイエー鹿児島店。

やぁ、昼食で訪れるのは久しぶりですよ。

レストラン街をしばし徘徊し、

チョイスしたのは

Norsemyth。

以前同僚まさるぅ氏と訪れたことがあったのと、

メニューに

ランチドリンクセット?680

Mon

カルボナーラ

豚肉とポテトのトマトソースオムライス

とあったから。

席に着き、オーダを取りに来る。

「ランチはこのいずれかになります」

はっ!!

ダマされた!

パスタとオムライスのセットかと思ったじゃんよ?・・・・

まぁよい。

んじゃ、カルボナーラで。

壁に

「スパゲティのメンが

新しく

生まれ変わりました!!」

と書いてあるしな。

ドコがどう変わったのかは不明であるが。

先客は少なかったのであるが、

後客はまずまずの入り。

我々がサクラの客寄せになったのであろうか・・・・

やや長めの待ち時間の後、

来ましたよ。

楕円形の皿に盛られ、

ボリュームは少なめ。

ノーマルメニューは円形の皿に盛られているようなので、

その辺で差別化されている模様。

ランチメニューは

サービスメニューではなく、

『差別』メニューであったのであるな。

さて、お味の程は。

フォークで一口分を巻き取り、

いざ。

なんだこりゃ?

妙なモッチリ感

いや、

ネッチリ感を伴い

歯にからみつくパスタ。

「メンが変わった」ったって、

なんだかヘンですよ?

小生、

麺喰道宗主

を気取ってはいるが、

パスタにはあまり明るくない。

これって、「生パスタ」とか言うヤツ?

詳細は不明であるが、

ウマくない。

これは確実。

奥歯の詰め物が取れるかと思いました。

この妙にっぽく、

かつネチネチとまとわりつく感触は。

以前、県庁前のうどんそば屋

「松風」

にて味わった

出来損ないのそば

を食して以来の感触である。

なにせ、歯の隙間ではなく

歯の表面や歯茎との間

ニッチリと麺の残骸がからみつき、

いつまでたってもはがれないのだ。

こりゃぁ、「生パスタ」がどうのと言うより、

麺として失格でしょう?

デュラムセモリナ小麦粉のそばがき

を食したキブン・・・・

コボ氏と二人、

コトバ少なに店を辞去しようとレジで見つけた文字。

ガルフフードサービスジャパン株式会社。

オマエもガルフだったのかっ!

この店の前のある

我流風ラーメン

横にある

麺処我流風

をあえてスルーしてきたのに、

ここもガルフ一派だったとは・・・・

知らぬこととはいえ、

不覚であった。

※ ※ 注 ※ ※

『我流風』および『ガルフフードサービス』とは、

最近店舗を急拡大している

ラーメンその他の企業グループで、

全国各地に進出し、

その先々で鹿児島出身者

『こんなのを鹿児島ラーメンといって

提供するな!!』

と好評(?)のグループのことである。

マヂ切れしてドンブリをたたきつけたとか、

厨房にダマになった麺を投げつけたとか、

各所で数々の話題を提供しているらしい・・・・

急成長の陰で、

店員教育社長の思いといったモノを継承せずに

利益のみを追求した弊害であろうか?

もう、イカネ・・・・orz