小生の登録しているメーリングリストの一つ。

鹿児島県警の発行する

『県警あんしんメール』


県内で発生した不審者情報
コドモを脅かす変質者情報などを
ケータイのメールに送ってくれるもの。
(各県の県警で運営されている模様)


そんなメールの最近の一通。



「≪鹿児島市における公然わいせつ事案≫
【男の特徴】20歳位、やせ形、ニット帽着用
【日時】8/3(月)午前11時45分頃
【場所】星ヶ峯4丁目の公園
【内容】学生に対し、男が
下半身を露出する
公然わいせつ事案が発生しました。
不審者に遭遇した際は、
早めの通報をお願いします。」






夏ダネ!!!





そんな不謹慎な感想はさておき。


・・・・やぁ、もうそろそろ書きためておいたネタが
尽きかけていますが・・・・



       /⌒ヽ
⊂二二二( ^ω^;;二⊃
     |    /       ブーン
      ( ヽノ
      ノ>ノ 
   三 レレ




1年半ほど前、ある記事をしたためた。


隠れ家!黒豚トンコツラーメン『サンコウ』(2008/04/23)


鹿児島中央駅の西口方面、
武町にひっそりと店を構える

サンコウ

なるトンコツラーメンの店の訪問記である。


しかし、小生が鹿児島を離れている
一年余の間に、

ラーメン屋を蕎麦屋に宗旨替えしている

とのウワサをつかんでいた。



これは確認せねばなるまい。

珈琲庵

訪れたのは12時ちょっと前。




店構え・・・・

というよりは、自宅開放型に近い
住宅街にひっそりとたたずむ落ち着いた佇まい。

以前ラーメン屋だった頃には
壁に掛けられていた大きな藍染めののれんもなく、
あるのはこぢんまりと立てかけられた看板とメニューのみ。





珈琲・・・・・・・・?


こーひーあん?


ひょっ!?

蕎麦屋じゃなく、
珈琲庵??


確かにメニューには、

珈琲(温)380円
珈琲(冷)450円
珈琲ゼリー350円

とも書かれているが、

筆頭には

もり蕎麦600円
おろしもり蕎麦700円

などと書かれているではないか。


蕎麦屋なのに珈琲庵とは、これいかに。


訝しみながら店内へ。




以前訪れたときと同じく、
先客ナシ。

華麗なる『おひとりさま』
の醍醐味を味わうしかなかろう。

店内のイメージは、
ラーメン屋だった頃と寸分の違いナシ。

落とした照明と、
木目を生かした内装、
松本民芸家具の数々。



メニューと冷水と使い捨ておしぼりが運ばれてくる。



しばしの逡巡の後、

もり蕎麦(600円)の大盛り(150円)に
おにぎり(出し巻き付130円)


をチョイス。


う?????ん、

ビバ炭水化物!


なんのBGMもない店内、
店の奥の厨房の音、
ご亭主と奥方様とのやりとりなど、
聞くともなしに聞こえてしまう。

そのうち気づいたか、
MBCラジオのBGMが。

さらに気が変わったか、
NHKのテレビのニュースの音に変わる。

いずれにせよ、小生一人しかいないので
なんとなく張り詰めたような
それでいて緩やかな時間が店内には流れている。

やがて蕎麦一式が到着。




麺筋は細く、
そして色白の更級蕎麦

おにぎりには白ごまがまぶされ、
ハヤトウリの漬け物がみずみずしい。


では、いただいてみましょう。


まずは「水そば」として、
ナニもつけずにそばをひとたぐり、
口中へ。


クニュッとした歯触りで、
そばの醍醐味を感じる。

更級ゆえか、少々香りは薄く、
あまりそばの風味は感じなかったが
そばの醍醐味は感じる。

次からはそばつゆにつけて食すことに。

細い小ネギの小口切りとわさびをツユに溶き、
さっとそばを半分ほど浸して
ゾゾゾとすする。

この時、躊躇して音を立てずに食してはならない。

そばは

音を立ててすすってナンボ

なのだ。

「これが作法」
である。

つゆは甘さ控えめ
関東風のつゆであるが、
ただただ醤油辛いモノではなく、
程良いカツオ風味が効いている。

醤油は鹿児島の甘めのモノも併用しているようだ。

いずれにせよ、

ズズッ、ズズッと、
あっという間に完食。

途中運ばれてきたそば湯にもココロ憎い気遣いが。



小振りの
鉄瓶
に入れられて運ばれてきたそば湯。


この鉄瓶の保温効果により、
最後までそば湯が熱々。


このアイディアはイタダキかも。


トロリ濃いめのそば湯でつゆも最後まで飲みきり、
いや、満足満足。


思うに、紆余曲折の末鹿児島に戻ってきた
サンコウラーメン
であったが、
あまりにひっそりと隠れ家的に経営していたため、
スープにかけるコストと収入のバランス
よろしくない
状態になってしまったのではないか。

おそらくは
『商売として』
店をやっていくつもりはないようであるが、
それにしても店を開けるからには仕込みが必要。

結局コスト高からラーメン屋に見切りをつけ、
蕎麦屋に転向したのではあるまいか。

そばであれば毎日少量を捏ね伸ばし、
ホドホドの店の運営を続けることが
可能なのであろう。

実は鹿児島、
全国有数の蕎麦の産地とはいえ、
意外とそばを食す店が少ないのが実情である。
(大手チェーン店2.5店を除く)


隠れ家好きなマニアックな方、
純粋に
そばが好きな方、
ネタを求めているアナタ、

オススメです。