小生のカイシャでも
昼飯は圧倒的に

ほか弁&コンビニメシ派

が多い。

事務所内での勤務が多いということもあるが、
その方が

外食するよりも安く済む

という経済的理由も大きいかと思われる。


しかし、小生の場合、
まずよほど時間がないときや
昼食時間も仕事をしなければ追いつかないような

切羽詰まった状況

にならない限り
コンビニメシを食すことはない。

ほか弁にいたっては、
事前に注文して届けてもらっているゆえ、
その事前のオーダという行為を行わない限り
食すことがないためもっと縁遠い。


せっかくのランチタイム、
どうせならいろいろ食したいし、
空気の悪い事務所にずっと籠もるなど

まっぴらゴメン

である。


もっとも、ランチタイムに



を食さなければ

ネタがない

という

特殊な事情も絡んでいる

ことは否めない事実であるが。
(行動規範はネタか否か)


どうせ小生、
ランチに食した麺について
ウダウダ書くぐらいしか

趣味と言うほどのものはありませんから。
(゚⊿゚)ケッ





そんなやさぐれた
カネのかけどころを間違えたオッサン
のタワゴトはさておき。





ずっと意識の底にありながら
表層に上がってこなかったが為に
すっかり忘れていた店があった。

こーひー   いおり
珈琲 庵


その店には数回訪れていたのであるが、
場所が場所だけに
なかなか近くを通ることもなく、
(中州本通りは通るのだが)
忘却の彼方に。


そばが食したいなぁ、
鹿児島市内にはウマいそば屋がほとんどないよなぁ、
大手チェーン店が牛耳ってるもんなぁ、


・・・・おお!そういえば!!



店名が物語っているとおり、
珈琲をメインにしているようだが
十割手打ち蕎麦を出している店。

もっと言うならば、

かつてはラーメン屋だった店。


そのあたりの事情については、
過去ログに詳しいので
興味のある方はご覧あれ。


蕎麦処?サンコウ改メ「珈琲庵」(2009/08/13)


隠れ家!黒豚トンコツラーメン『サンコウ』(2008/04/23)


・・・・こうしてみると、
前回の訪問からすでに

五年半は経過しているのだな・・・・
(*´・ω・)




上記過去ログは、
かつてのドリコムブログ時代
に執筆したものであり、
その後のドリコムブログ閉鎖に伴い
現在のライブドアブログに記事を引っ越し
しているため
画像その他の情報が抜け落ちて
リンク切れ
になっているのが残念である。

移行ツールのデキがイマイチだったらしく、
このように引っ越し前の記事には
画像その他のリンク切れが多い。



この店の場所は非常に分かりにくい。




いや、場所はさほど難しいところにあるわけではないのだが、
クルマでのアプローチが
非常に困難
なのだ。

街中の秘境
と言ってもいいかもしれない。


鹿児島中央駅西口の、
城西通り
を鹿児島中央駅方面から田上方面に向かい、
中洲通りと交わる交差点の一本手前の路地
を左折する。

このルート以外に、
この店の前へクルマを入れる方法がないのだ。


店の前は一方通行ゆえ、
逆方向からのアプローチは

道路交通法違反

に問われるため注意されたし。


店が開いているかどうかは、
城西通り沿いに出されている
このカンバンで確認できる。

DSC_2497


というか、店名いつの間にか

手打ちそば 庵

に変わってるし。



月曜日が定休日のようだ。

そういえば今週の月曜日訪れていて、
休みであったがゆえに

次善の策

として

麺屋剛

を訪れていたのであった。
(その次善の策をちゃっかり記事にしたのは小生です(´-ω-`;)ゞ)


店の前には
ギリギリ2台分の駐車場があるが、
もとより大人数が訪れることなど
想定していない店の造り&仕込み具合。

DSC_2496

上の写真は、
小生たちで蕎麦が切れてしまったため
すでにカンバンを外してしまっている状態。

オープン中ならば、右手生け垣に
以下の看板が出されている。


DSC_2495


ホントに、カンバンがなければただの民家である。

入店。

これまで訪れて
他の客に会ったことはマレであったため油断していたが、

なんと先客が二組、6名いるではないか。
Σ(゜∀゜;ノ)ノ


とりあえず二人と告げると、
大盛りはできませんが
機先は制されたが
席に通された。

手打ち蕎麦庵 - Spherical Image - RICOH THETA



五年半前と少しも変わっていない店内。

もっと言うならその前の七年前とも。



落ち着いた木目基調の天井や壁、床。

そして木目の映える漆塗りの
松本民芸家具の数々。

おそらくテーブルもイスも松本民芸家具であろう。

DSC_2489

萩焼であろうか、
焼き上げ温度が低いために
脆い釉薬の茶碗
渋めの茶が出される。

カウンター横の壁に飾られているのは
イヤープレートであろうか。

その数30近い。


メニュー。

DSC_2487

DSC_2488


そうそう、昨日も訪問しようかと思ったのであるが、
寒の戻りによるあまりの寒さ
蕎麦なんか食している場合じゃないと

スパイシーなたんたん麺

に逃げたのであった。
Σ(´∀`;)


そう、冷たいそばが食したかったのだ。


小生、麺類に関して言えば

温かいモノ

を好むタチであり、
蕎麦にしても温かいモノを頼むことがほとんど。

しかし、ここの蕎麦は

冷たいそばをいただいた方が良い

と思っている。

温かい蕎麦だと、
十割蕎麦ゆえ
どうしても伸びてしまい、
かつ蕎麦の香りがつゆに逃げてしまうと思うからだ。


ということで本日は、
大盛りが禁じ手になっているために

とろろもりそば

をいただくことにした。


その後も何組かの訪問
数本の電話がかかってきて
全てお断りをしていた。


昔はこんなじゃなかったのにな、
と待ち時間の暇に飽かせて
スマホで
Facebookのタイムライン
をながめていると。


Screenshot_2015-03-11-13-52-43



(´・∀・`)ヘー

MBC(南日本放送)のローカル情報番組
「TEGE2~てゲてゲ」



つい先日の3月9日(月)に
このあたり、
武町周辺が紹介されたんだ~



・・・・って、この店も紹介されてるがな!!
(; ̄ェ ̄)



ちなみにこの番組、
月曜の19時から
の番組であるため、
小生夜中の再放送しか見たことがない。

もちろんこの回も観ていないし、
ましてや紹介されたなど、
本当にたまたまこのタイムラインで見かけるまで
まったく知らぬことであった。



そりゃ訪問客も問い合わせも多いはずである。


なんか我々も

番組を見てきたノリの軽い一見さん

みたいではないか!!


いや、もちろんそれが悪いと言っているのではない。

番組で取り上げられ
注目されることで

知名度が上がって集客に結びつく

のは喜ばしいこと。



一般の店にとっては。


しかしこの店、どうひいき目に見ても

商売で店をやっているようには見えない。

ご店主夫妻が
老後の楽しみとして細々と
常連客のみを相手に続けている
ような雰囲気である。
(違ってたらごめんなさい)


おそらく蕎麦の仕込みも、
10食分前後ぐらいしか打っていない
のではなかろうか。

急にお客が増えて
店としても戸惑っているのではなかろうか。


ギリギリ我々の分まであったようで、
ラッキーであった。


時間がたっぷりあったため
見るとはなし
聞くとはなしに

他のお客さんの様子を観察してしまう。

我々の入店時には
先客4名の一組がオーダを済ませ
待っている状態、
もう一組の先客2名
ちょうどオーダをしたところで
我々とほぼ変わらない状態であった。

そこから先客4名分のうち
2名分の冷たい蕎麦が運ばれてくるまで
約10分。
残り2名の温かい蕎麦が運ばれてくるまで
さらに約10分。


・・・・(; ̄ェ ̄)

どうやら一度に2食分までしか茹でられない模様。

そして二組目のうち
1名分の冷たい蕎麦が運ばれてくるまで
また約10分。
もう1名の温かい蕎麦が運ばれてくるまで
もう10分。

・・・・(; ̄(ェ) ̄)

温かい蕎麦冷たい蕎麦では
おそらく茹で時間が違うのだろう、
同時には茹でないようだ。


ということで、当然ながら約10分後ようやく小生の冷たい

とろろもりそば

が運ばれてきた。

ちなみにここまでの流れ通り、
同行した同僚コボ氏の温かい蕎麦は
やはり約10分後にやってきた。


ご店主がコダワリを持って
丁寧に仕上げるからこそ
時間がかかり、
よって大人数をさばける状態ではないのだ。


ということでとろろもりそばがこちら。


DSC_2490


実に繊細に、きれいに揃った麺スジ。

更級ほどは白くないが、
蕎麦粉の細かさがよく分かる。


まずは『水そば』として、
何も付けずに蕎麦をひとたぐり。

蕎麦の甘味が引き立ち、
かすかに鼻に抜ける香りがよい。


たっぷりととろろの入ったそばつゆに、
添えられていたねぎを入れ
ワサビをちょんと載せて蕎麦をくぐらせる。

DSC_2491


そばつゆにあまり浸さないのがツウ
などと言われるが、
それでは
とろろを味わうことができない。

遠慮せずに8割方蕎麦を沈め、
たっぷりととろろを身に纏ったところで


!!


遠慮せずに啜り込む。

蕎麦は音を立てて食してこその味わい。

とろろの粘りと相まって
盛大な啜り心地。



ズズッ!!

ずずずっ!!!




いやぁ、ウマいわ。


惜しむように少しずついただく。

コボ氏のもまだ来てないし(爆)。


途中、そば湯も運ばれてくる。

DSC_2492


アツアツの鉄瓶に入れられ、
いつまでも冷めないそば湯。

蕎麦を啜り終わって
すっかり目減りしたそばつゆに
トロトロの濃密なそば湯を注ぐ。

DSC_2493


トローリとしたそば湯には秘密があった。

鉄瓶の中
本来ならば茶こしであろう部分に
蕎麦粉もしくは蕎麦の切れ端が仕込まれているのである。

DSC_2494


単なる蕎麦の茹で汁ではなく、

『そば湯』

として出しているのであろう。


だしに入れたそば湯もうまいが、
そば湯のみを飲んでもウマい。


全部飲んじゃった。
(^_^;ゞ



満足度の高い逸品。

ゴチソウサマでした。



もうしばらくして客足が落ち着いたら

また来ます。




五年とか経たないうちに(笑)。