小生

エアコンの暖房がキライ

である。


顔目がけてムアッと熱風が吹き付けられたり
アタマの方だけ妙に暑く耳が火照ったり
そんな中にいるとアタマがぼーっとしてきて
眠くなってしまうではないですか。


熱風


よくこんな環境にいられるものだと
フシギに思う。

事務所のエアコンも

25℃

とか「アホか!」というほどの温度設定で
しかもそこで上着を着たままシゴトしていたりなど

どんだけ寒がりやねん。
(*´・ω・)



ちょっと肌寒いぐらいの方が
アタマスッキリとシゴトに励めるではないか。


なにせ、ふだん
空調がガンガン効いたマシン室の中で
上着なしに仕事しているぐらいだからな。

(。-`ω-)


そんなデブのつぶやきはさておき。
(暑がりなんっすよ(´-ω-`;)ゞ)




鹿児島で
さほどラーメンに興味がなければ

 ラーメン二郎 

といってもピンとこないかもしれない。


ラーメン二郎とは? 

ラーメン二郎をご存知だろうか。
東京の三田を本店として、各地に支店を広げているラーメン屋である。 

品揃えは豚の出汁が良く出た醤油味のラーメン一点のみ。 
まずは出てきたラーメンを見て、
普通のラーメンの2倍以上はある麺の量に圧倒されることだろう。
そしてその麺は、モゾモゾ した極太麺である。
スープは、ギトギト脂ぎったスープ
そして、ここではぶたと呼ばれる大ぶりで厚切りチャーシューが特徴 である。
これに茹でたモヤシキャベツが加えられる。 
また、好みによって
ニンニクの有無、
野菜の多さ、
味の辛さ
の量
などが調節できるトッピングがある。 

店構えもカウンターのみの十数席程で狭苦しく、
お世辞にもキレイとは言えない店内である。
僕は余計なものには手を掛けず、
ラーメンの味に集中しているためと理解しているのだが。 

店員は店主と助手のみ。
店主自らが目の前でラーメンをつくってくれる。 

そんなこんなで初めて食べた人は大抵、
その盛りの豪快さや、味のドギツサに圧倒されて、
もう二度と食うものか
と思うそう である。
しかし、しばらくすると何故かしらまた食べたくなる不思議なラーメンなのである。
大盛の麺を休み無く胃に詰め込んで、
「アー美味かった。ご馳走さん。」
といって帰る、大食い男向けのラーメンなのでである。 

だが、好き嫌いがハッキリ分かれるラーメンでもある。 
最近流行りの、舌全体でコダワリを味わって食べるようなラーメンとは違うのだ。
事実、残念だが女性客は少ない。 
しかし、ハマレバ、二度と抜け出せない魔力を持ったラーメンでもある。 

さあ、あなたも禁断の世界の扉をくぐってみませんか? 

【ラーメン二郎 PC店】ホームページ

“チュートリアル”より一部抜粋

[2017/01/11 採取]



要は、東京を中心とした

 ラーメン二郎 

と銘打ったラーメンチェーン
もしくはその

亜流
傍流
模倣
パクリ
まねしんごろう
インスパイア
リスペクト


などを総称して

 ラーメン二郎系 

と呼び習わしているのだ。


詳しくは上記の参照記事に記載されているので
詳細は省くが
東京では

ジロリアン

と呼ばれる中毒患者を輩出するほど

ハマればウマい

ラーメンの代名詞である。



鹿児島ではラーメン屋は店ごとに思い思いの発展を遂げ
それを
系統立てて分類するなどほぼ無理
であるが
激戦区東京では

○○系

といったように修行店や味の傾向などから
分類されて紹介されることが多い。

また、自らも

○○系

と名乗ることも普通である。


今でこそ東京ではソレナリにポピュラーになった

 ラーメン二郎 

であるが
昔は

店の流儀に従って食さなければ
常連から白い目で見られたり
退店を迫られるといった
傍若無人な敷居の高さ
があったのである。

その流儀とは

行列に並ぶ
食券を買う
食べられる量を注文する
■カウンターには空いた順に詰めて座る
「コール」と呼ばれるトッピングの注文をする
■ただしコールの際には

「ニンニク入れますか?」

としか聞かれない
■コールには

ヤサイアブラマシマシニンニクカラメ

など独特の符丁を告げなければならない
残すことは許されない
■食後はドンブリをカウンターに上げ
自らフキンでカウンターを拭き
「ごちそうさま」
と告げて即座に席を譲る


・・・・などなど、
多岐にわたり細部にまで至っている。

これがゆえに一般の初見の客には
敷居が高い
と捉えられがちであったが
最近では店も増え
だいぶ流儀も緩やかになっている。


この『ラーメン二郎系』を標榜する店は

 二郎インスパイア系 

と称されるのである。


今回訪れた店は、その

 二郎インスパイア系 

を自ら看板に掲げている。


これまでにも鹿児島でも

 二郎インスパイア系 

を謳ったり謳わなかったりであるが
明らかに感化され影響された
と見られる
メニューを出す店はあった。


麺歩バガボンド
力島
(夕方からのメニュー)

Noodle Laboratory 金斗雲
JIRO CLOUD
をはじめとした二郎インスパイア系麺
(金斗雲の店内には「ニンニク入れますか?」の貼り紙が)

麺屋剛
もやしキャベツ盛り特盛り

などなど。

過去にも消えていった店
で同じように
二郎系メニューを出していた店もあったな。

名前も忘れちゃったけど。
Σ(´∀`;)



しかし、カンバンに自ら

 二郎インスパイア系 

を謳った店は鹿児島では初めてではなかろうか。

DSC_0656


 麺や久二郎 


読みは

Q太郎O次郎の

Q次郎?

QtaroOjiro
(バケラッタ)


店外に営業時間の記載なし。
定休日も不明。

オープンは1月5日
だったようなので
まだ様子見なのであろうか。

11時45分頃になってようやく『営業中』のカンバンが。


場所は鹿児島中央駅から南へ500mほどの
宮田踏切至近。

DSC_0657




近所には先日ご紹介した

薩摩食堂南洲庵

ほか

製麺ダイニングjango
薩摩思無邪鹿児島中央駅東口店
(薩摩隼人)


などが立ち並ぶ激戦区。


入店してみるとこの日の最初の客であった。

12時近くなると続々と来客があり
あっという間に満員に。

麺や久二郎 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA



 二郎インスパイア系 
とは名乗ってはいるが
オーダのシステムなどはずっとフレンドリーに。

カウンター上のオーダーシート
自分の好みを記入して渡す仕組み。

DSC_0648


見ての通り

ラーメン小 750円
ヤサイ 増し増し
アブラ 並
カラメ 並
ニンニク 有(少し)
トウガラシ 有


でオーダ。


初襲の方は掲示をよく読んで記入されたし。

DSC_0649


ウカツに(大)などと記入すると
後悔することになりかねない。

麺の量は
(小)で250g
(大)で350g
である。

一般的なラーメンが150g~200g前後であることを考えると
よほどのハラ減りでない限り
(小)
で十分である。

それよりもヤサイを増したまえ。
(。-`ω-)


オーダシートを提出し店内を観察。

麺は太麺なので茹で時間が
約6~7分はかかる。

カウンターは8席。

DSC_0650

訪れた客に

「お好きな席にお座りください」

と声をかけているが
常識的な判断ができる客なら
奥から詰めて座るべきであろう。

卓上にはコップと水
ティッシュとオーダシート
ぐらいしか置かれていない。

味を調整するカラメのタレ
爪楊枝も置かれていない。


製麺所はどうやら
浜田製麺所
である模様。

オープン祝いの花が贈られていた。


10分ほどでようやく提供。

来ましたよ。

DSC_0651


ヤサイマシマシニンニクスコシトウガラシ
(『並』のトッピングは呪文に加えない)


DSC_0652


ヤサイマシマシとはいうが
ごく常識的な盛り。


モヤシチョモランマまではいかず
モヤシ富士山
ぐらいか。

では、まずはスープから。


DSC_0653


ラーメン二郎には
白濁の白湯系のスープを出す店と
透明の清湯系スープを出す店があるが
こちらは清湯系

醤油の色が濃い。

一口。



おお。

再現されている。

ラーメン二郎の味を。


実際にはちょっと甘さがあり
鹿児島向けにカスタマイズされていると思うが
それでも十分に醤油が立ったスープ。

麺は二郎系にしてはちょっと柔らかめ。

だが、実際のラーメン二郎(以下『実二郎』)では
小生にとってはかなり固め

というよりは

茹で方足りんだろ?( ゜Д゜)

と感じることが多々あるのであるが
こちらでは食べ始めからちゃんと

食べられる

固さに茹で上がっている。

そしてなにより、

スープがアツアツ。


熱いスープでラーメンはウマさ3割増し

定説であるが
このスープのアツアツさはうれしい。

なにせ、
ヤサイを盛るとスープが冷えてしまう
残念な実二郎もあるのだ。

一番客だったせいか、
ちょっとモヤシが半煮え状態。

これも実二郎ではよくあることだが
麺とトッピングの上下を一気に入れ替える

天地返し

を敢行することによりヤサイがアツアツスープに沈み
ちょうどよい熱の通り具合となる。


実二郎では

ブタ

と呼ばれる煮豚は食べてビックリ。




ウマいのだ。



実二郎のブタは
お世辞にもウマいとは言えない

スープの出がらし

感がハンパなく
モソモソと食すことが多いのだが
こちらのブタは
ハムのようにウマ味がある。


二郎インスパイア系を名乗っているが
全体的に

かなり洗練されたウマい二郎系ラーメン

であると感じた。


スープにもギトギト感はまったく感じられない。


おそらくこれは、ラーメンに仕立てるウデもよいのだろうが
なんと言っても

素材がよい

のではなかろうか。


ブタにしても、鹿児島は畜産県。

決して黒豚だけがブタではなく
フツーに売っている豚も産地直送
新鮮にして品質が良いのだ。

アブラにしても、黒豚の背脂を使っている由。

絶対的な素材のうまさがあるのだ。


食べ終わる頃に気づいた。

DSC_0654


ドンブリの向きが反対だネ。
(´д`)

屋号が客に正対するよう置くべき。


とりあえずスープまで完飲完食。


セオリーどおりドンブリをカウンターに上げ

「ごちそうさまでした」



なかなかによいではないか。


二郎インスパイア系ではあるがおそらく

東京で食す実二郎よりはるかにウマいかも。


実二郎では食し終わる頃に

「このスープを飲みきってはイカン!!」

ココロの警報が鳴って
本能が完飲を拒否
するのであるが
ここでは心おきなく飲みきることができた。


ラーメン二郎をご存じの向きも
ご存じでない向きも

ぜひ一度お試しあれ。