かつて鹿児島中央駅は

西鹿児島駅

という名前であった。


もっとも、地元の民のあいだでは

『西駅』

という呼称が定着しており
いまだに一定の年齢以上の諸氏におかれては

にしえき

のほうが通りがよく
今でもついつい気を抜くと

にしえき

と言ってしまうものである。


そもそもは

武駅

と呼ばれていたらしいが
昭和2年には西鹿児島駅と改称されたらしいので
そんな過去のことは知らない。

鹿児島中央駅と改称されたのは
2004年(平成16年)3月13日に
九州新幹線
新八代駅~鹿児島中央駅
が開通したときであるため
すでに13年近く経過しているのだな・・・・
(; ̄(ェ) ̄)


そんな鹿児島中央駅のすぐ横にある
アーケードの商店街

中央駅一番街

の再開発が決まっている。

ichibangai


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中央駅側いちばん手前の2区画を
完全に取り壊して
どこの駅前にもあるような凡庸なビル
を建てるのだという。

この中央駅一番街は
かつては駅名に合わせて

西駅一番街

と呼ばれていた。

アーケードの中ほどは以前再開発され
ビルが建っているが
駅側いちばん手前と
奥側都通近くは
いまだに昔のままの風情を保ち
何とも言えない古き良き時代の雰囲気
感じさせている。
中央駅一番街 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA



上の360度全天周写真は
2009年にオープンした再開発ビル
アエールプラザ
とこれから再開発される
中央町19・20番街区
との境目の路地にて。

このアエールプラザビルも
地権者だからしょうがなかったのだろうが

もんぺしか売っていないような京屋

などが幅をきかせて駅側最前面に出ていて
集客力を大きく削いでしまっている。

奥にはお土産品センターがあるのに。
(*´・ω・)


この再開発される中央町19・20番街区には
鹿児島唯一の成人映画館の生き残り

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旭シネマ

もあるのだが、再開発の波にもまれて
消えていく運命なのだろう。


惜しいことである。


・・・・行ったことないけど。
Σ(´∀`;)



ちなみに上の写真はクリックして拡大しちゃダメだからな、
ゼッタイに。
(。-`ω-)



そんな急速な発展を続け
姿を変え続ける鹿児島に対する
オッサンの懐古趣味はさておき。




あえて

西駅一番街

と呼ばせていただくが
その再開発地区のまっただ中
アーケードに入って30mほどの所にある

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手打めんと甘味 ふくわうち


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昔からこの店のことは知っていたが
あえて訪れようとはしなかった。

場所がら観光客向けの店だと思っていたのだ。

だが今では再開発前の
寂れたシャッター通り
ぽつんぽつんと点在する古い店の一つになっており
観光客などほとんど寄ってこない。

これは取り壊される前に
一度は訪問しておかねば!


と思い立った次第。


実はこの店では

 黄そば 

と呼ばれるラーメン(?)が供されているのだ。


昔から店の前に

 黄そば 

と書かれていたが
なかなか入る機会に恵まれなかったため
本日が初入店。


ちわーっす(=゚ω゚)ノ

ふくわうち #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA



店内はうなぎの寝床のように
奥に長い。

入口側手前片側が厨房で
その前にカウンターがしつらえられ
通路を挟んで二人掛けのテーブル2卓
奥に小上がりの座敷やテーブルがあるという
変わった配置。

小生が座った入口近くのテーブルの前には
配膳台かと思いきや
流し台を備えた厨房の一部があるという
変則的配置。

そこでおばちゃんが通路に立って
野菜を洗って刻みだしたので
ちょっとびっくり。

さてメニュー。

当然のことながらうどんがメインなのであろうが
今日は目的はソコではない。

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そば屋の中華めん

 黄そば 

これのライス冷奴付きのセットもので。


おそらくこの店も
今年の秋頃には取り壊しのために立ち退くのであろうな
などと
思いながら待つことしばし。


来ましたよ。

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おお。

ほぼ塩ラーメンww


運ばれてきてまず感じるのは
ナゾの燻香。


燻製とまでは行かないが
けっこう強めに燻し香を感じる。

この
黒く味の染みたチャーシュー
からであろうか。


では、まずはスープから。

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スープを一口すすってみて
意外とオイリー
なのに驚く。

見た目は非常にあっさりしているように見えるが
そこに効かせた香油が逆に
強めに油っぽさを感じさせる。


悪くはない。

あまりにするんとしているよりは。


黄そばとは、
関西近畿方面
和風のダシに中華麺を合わせた
ローカル料理

なのだという。

知らんかったけど。
Σ(´∀`;)



ということでこのスープも
かなり和風に寄った味わい。

鶏ガラスープにコンブとカツオだろうか。

麺はやや柔らかめの仕上がりだが
ごく標準的な鹿児島ラーメンの中太麺。


「お好みでラー油と黒コショウをお入れください」

と言われていたので
まずは小皿のラー油
(というかほとんどペースト)
をレンゲの中で溶いてスープに回し入れる。

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おおwwww


一気にラーメンっぽい。


胡椒もピリリと効かすとよいカンジ。

ラー油は辛さはほとんどない(タブン)が
香りがグッと中華テイストに。


ごはんも付いているので
意外と満腹に。

ごちそうさまでした。



みたところ従業員の皆さんも妙齢ゆえ
再開発ビルの中で再出発するのか
ビミョーであるが
長く続けてもらいたいものである。


次回はフツーにうどんにチャレンジだ!