枕元の声で目が覚めた。



いや。

霊感などない。



そもそもソッチ系の声ではない。
( ̄∇ ̄*)ゞ




か細く

ぴゃーぴゃー

鳴く声。




あたかも子ネコが親を探すような。



なんか近いな。


小生は一階の和室
万年床を敷いてそこに起居しているのだが
その和室は家の奥の角にある。

その枕元は窓に面しているが
どうも窓のすぐ近くから聞こえてくる。


断続的に
時に大きく
時にか細く

鳴く声。


早く母ネコ連れて行けよ~
と思いながら
しばし寝ようと努力するも
鳴き声が気になって眠れない。

時計を見ると朝の5時半

今の時期だとまだ世間は薄暗く
しかしもうそろそろ起きる時間。

コドモを駅まで車で送っていく都合上
最近は6時過ぎには起きているのだ。


鳴き声は続くが
なんかだんだん
か弱くなっていくような・・・・(´д`)


このまま放っておいて
結局死なせてしまっては
寝覚めが悪いではないか。

しかたなく外に出て
声がしたとおぼしきあたりを見てみるも
パッタリと鳴き声が止んで
場所が特定できない。

隣の家の軒下とかかな?
と母ネコの声を真似て
「グルにゃ~ん、グルにゃ~ん」
と呼びかけてみても反応がない。

どうやら、警戒しているのか。


仕方がないので家に入ると
また声が聞こえる。


今度は和室の窓を開けて
薄暗がりの中目をこらしてみると・・・・



いた!!


草むらでヨロヨロと這いずりながら
必死で声を出している。

しかも、なんか引きずっているようにも見える。


どう見ても産まれたてじゃないか!

しかも外は断続的な雨で
地面などすっかり濡れている。


ということで再度外に出て
草むらをかき分けると。


いましたよ!!

産みたてホヤホヤの子ネコがww


持ち上げると、先ほど引きずっていたのは
なんとヘソの緒とその先の胎盤

そのまま付いているではないか。


状況から察するに
産気づいた母ネコ
塀に飛び乗ろうと踏ん張って

えいっ!

と飛んだらその拍子に

すぽーん

と産んじゃった
そんな感じではなかろうか。
(ホントか?)



体温はほぼない
持ち上げると弱々しく動く。

持ってきたタオルでくるみ
その上からでは体温が伝わりにくいので
右手で子ネコを抱きかかえる
いや、小さいので

右手の平でくるむようにして
暖める。


少し経つとやや体温も戻ってきたようで
もう少し元気に動き出すが
なんといっても産まれたて

しかもびっしょりと濡れている。

ミルクをあげたいところだが
牛乳などをヘタに与えてしまうと
オナカを壊したりして
かえって体力を奪いかねないので
ためらうところ。


少し体毛も乾いてきたので
タオルにくるんで
ホッカイロを入れた小さなダンボールに
タオルごと入れる。



DSC_2850



するとやはりおなかが空いているので
ぴゃーぴゃーぴゃーぴゃー
鳴き出す。


放っておくとおとなしくなって
寝ているようだが
近くに人の気配などを感じると
ぴゃーぴゃーぴゃーぴゃー
鳴き出すのであった。


対応に困り
とりあえず同級生の獣医の開業医二人
メールしてみるも
まだ早い時間なのでレスなし。


コドモらを駅まで送っていったり
ミルクを調達できないかと
近くのドラッグストアに行ってみたりするも
24時間営業ではなく
まだ開いていない。

なんだかんだしているうちに
8時を過ぎた。


すると、近所で開業している
獣医の同級生から返事が来て
9時半からの診察OK
との返事。

もうひとりの獣医は、
今日は休診日だが
今から病院に行くので
今なら診れるよ~

とのこと。


ありがたや!
持つべきはよき友!!

ということでさっそく車を飛ばして
やってまいりました。





なかよし動物病院 ⇐ ×
よし動物病院 ⇐ 〇



「せんせ~、こんなんなんだけど~」

「ありゃ~、ホント生まれたてねぇ(´・_・`)」

ちなみにながよし先生は女性獣医である。



「今日は私が病院に行ったり夜まで予定があるから

預かるから!




(´⊙ω⊙`)
えっ!?


そ、そうなんですか、、、

せんせー、漢気!!
(※註:女性です)



ということで預かってもらうことになったのだが
のちほど


「ミルクのんだー
おしっこしたー
胎盤切ったー」



とメールが来たので
どうやら最初の峠は越えたようである。


(´д`)

ありがたや。


ということでおそらくこの子ネコを
育てることになると思うのであるが
その顛末やイカに?!


待て、次号以降ww
(いつになるか不明)



71302464_438427086780648_6817044131697655808_n

※ながよしせんせーからミルクをもらうねこ様ご近影



そんな朝っぱらから振り回された
先の見えない物語はさておき。


続きを読む