鹿屋へ日帰り。
ここ何度か、鹿屋出張の時は
雨天もしくは嵐、そうでなければ台風接近と、
いつも天気が悪かった。
しかし今日は、ど・ピーカンの
晴天。
錦江湾はべた凪で、
風は冷たいが日なたはポカポカしていて心地よい。
垂水フェリーの船上、ジェットフォイル(高速船)が
白波を蹴立てて近づいてくる。
フェリーとすれ違いざまに見えた船体には、
これまで見慣れた「トッピー」とは明らかに異なる
フェニックスのような赤く燃えさかるデザインが。
これがウワサに聞いた
「打倒いわさき」の刺客として
市丸グループより送り込まれた
「種子島ジェットフォイル ロケット」
の訓練航海の姿であった。
これみよがしに垂水フェリーの鼻先を
高く後ろに水煙を立てながら疾駆していく。
同いわさきグループ所有の
トッピーならば、もっと遠慮がちにフェリー航路をよけて通るが、
こんなところにもライバル意識むき出しである。
(かどうかは定かではない。あくまで客観的感想……(^_^;ゞ)
さて、前置きが長くなってしまった。
今日の麺はどこにしようかと思案しながら鹿屋へ。
先日の「大将」も、ウマいにはウマいのだが
麺がいただけないため、「麺喰」としては
致命傷である。
その先、鹿屋市へ向かって進んで、バイパスとの分岐点
ちょっと手前にある一見土産物屋風の店に、
「そばチャンポン」や
「ラーメンチャンポン」
なる、ナゾの立て看板が以前から気になっていた。
(行く先々、看板ウォッチは重要である)
今日はそこへ行くべ?と車を走らせるが、
店の前の駐車場に車が一台も止まっていない。
ヤなヨカン・・・・
果たして店の前には
「6,7,8日は都合により閉店云々」
の張り紙が。
よりによってこんなことになろうとは・・・・
縁がなかったものとあきらめ、
目的地である鹿屋市役所を目指す。
鹿屋市庁舎のすぐ近くに、
昼時は活況を呈しているラーメン屋を知っていたからである。
「らーめん屋こうちゃん」。
いかにもベタなネーミングであるが、
いつも車が満杯である。
二度ほど訪れたことがあったのだが、
どんな味か忘れてしまっていたので再訪。
相変わらずの賑わいである。
カウンターに陣取り、看板メニュー
「こうちゃんらーめん」をオーダ。
ちなみにこれは醤油豚骨こってりで、
塩豚骨は
「みっちゃんらーめん」
であるらしい。
奥方が「みっちゃん」であろうか。
仲良き事哉。
2?3名ごとに配されている漬け物壺には、
ダイコンの細切り塩漬けが入っている。
塩辛い・・・・・・
それでも調味料入れには
「漬物用」と書かれた醤油があるのは
いかがなものであろう。
高血圧者専用であろうか。
さて、ラーメン登場。
スープ・・・・・・やはり塩辛い。
醤油辛いと言うべきか。
少々臭み&酸味が出ており、スープはイマイチである。
カウンターから厨房が見渡せるのだが、
ここで変わった機械を見た。
湯の中に一玉ずつの麺を入れて湯がく網
(名称不明)にて茹であがった麺を、
なにやら30センチ四方ほどで
上面にちょうど網が入る穴の空いた機械に
セットしている。
するとトイレのジェットタオルのような音がして、
そのあとおもむろに麺をドンブリに移している。
小生が見たところ、この機械、
匠の技なしに麺の湯切りをし、
荒熱を取る機械ではあるまいか。
「見せる」ラーメン屋では、よく職人が
天高く振りかぶって湯切りをしたり、
網の上で「ちゃっちゃっ」と小気味よく麺を返したりするが、
あれを機械でやってしまうものであろう。
店の奥で客から見えないところで使用するのなら良いが、
オープンキッチンでこれを見せられては興ざめである。
味もまろやかさに欠けるようで、
イマイチ好みではない。
チャーシューはなかなかであったが・・・・
昼から喉が渇いてしょうがなかったことは言うまでもない。
帰りのフェリーからは、きれいな夕焼けを堪能できたことが
今日の救いであった。