以前ご紹介していた
クラウドファンディング
Makuake
実はこちらで
二つ目の支援
プロアーティストとバーチャルセッション。
JVCが音楽ファンに贈るイヤホンの新体験
マルチライブモニター
なるものに投資していた。
これは、
背景音をマイクで拾いつつ
その音と音源の音楽をミキシングし
自然な形で聞こえるようにした
Bluetooth式イヤフォン
ちゅーヤツである。
一般的にカナル型イヤフォン
というものは
耳栓のように耳の穴に差し込むので
遮音性にすぐれ
小さな音でもクリアな音質を楽しめる
と言われている。
しかし反面、
外耳道を完全に塞いでしまうので
外界の音を聞こえにくく
もしくは
ほとんど聞こえなくする
ために、
これを装着したまま世間を歩くと
外界の音が聞こえずに
自転車にぶつかったり
クルマに轢かれたり
電車に跳ね飛ばされたり
といった事故も多いのである。
小生の場合
普段はクルマでの移動が多く
車内での音楽は
スマホに録音した音楽を
Bluetooth経由で車載ナビで再生
しているのであるが
徒歩の場合はカナル型イヤフォンを常用
してきた。
今回Makuakeで支援したこの商品は
録音された音楽と
自分の演奏とのバーチャルセッション
を標榜しているが
小生の場合
打楽器系の楽器の一部が演奏可能
なだけで
音楽的楽器演奏の素養が皆無
であるためそちら方面における需要はないのだが
要は外界の音を聞きつつ音楽も聴ける
ということで購入した次第である。
これを一般生活で試してみたかったのである。
支援を申し込んだのは昨年の8月であったか。
見守っていると
目標の
1,000,000円
はあっという間に超過し、
最終的に支援金額は
22,515,000円
に達したようである。
今回のファンディングの対象は
株式会社JVCケンウッド
という
名も実もある企業の製品であったことから
その音質や機能について
安心感があったことも否めない。
ちなみに株式会社JVCケンウッドとは
かつての
日本ビクター株式会社
と
株式会社ケンウッド
が合併してできた会社である。
さて、8月の申し込みに対し
配達されたのは翌1月の中旬であったか。
待ちに待った商品の到着であった。
では実際使用してみると。
イヤーピースはL、M、Sの三種類が付属しているが
ややゆとりのあるSサイズが小生には合っていた。
カナル型イヤフォンではこれまでは
きっちり耳にはまるMサイズがフィットしていたが
あまりキッチリ耳栓するより
少し隙間があるぐらいの方が今回は収まりがよい。
スマートフォンとはBluetoothで接続するが
そのあとにアプリを起動して連携させる必要がある。
これがなかなかにやっかいで
アプリを起動してもリンクできないことが多々あり
一度Bluetoothを切って接続し直し
再度アプリを起動するといったことが
必要になる場合もある。
このあたりは今後の改良に期待したい。
音質に関しては
仕組み的に密閉型ではないため
低音ズコドコといったものではなく
割とライトなもの。
あまり音楽の音量を上げると
外界の音そのものが聞こえなくなるので
意味をなさない。
外界の音を中心にしながら
そこに自然に音楽が流れていると行った
バックグラウンドミュージック
的な使い方がよいと思われる。
もっとも、モードを変えると
逆に外界の音を遮断する
ノイズキャンセルモード
を使用することもできる。
ただし、ノイズキャンセリングを主眼としたものより
ずいぶんと大人しめの効きではあるのだが、
ガラッと聞き心地が変わるので
コレはこれでオモシロイ。
デザイン上のキモは
イヤフォンから出たケーブルが
前方上方に引き回されるので
耳の上を通って後ろに導かれ
頸の後ろにあるユニットで
左右が接続されるということ。
ソレナリの重量物のユニットが
頸の後ろにぶら下がることになるが
耳の上部にケーブルを架けることで
耳からイヤフォンが抜けることはない。
これは首をかしげたり
左右を振り向いた際などでも同じである。
実際の使い心地については、
外界の音がタイムラグなくイヤフォンから聞こえ
そこに自然な形で音楽が混ざるので
なかなかに快適である。
背後からクルマが近づいてきても気づくし
電車などの車内放送も聞き取れ
人が話しかけてきても応答することができる。
意外と便利なのが、
電話のハンズフリー通話ができること。
着信があった場合には
頸の後ろで少々押しづらいが
ユニットにあるボタンを押すことで
電話をキャッチでき
そのままイヤフォンを付けたまま通話ができるのだ。
外界の音を集音するためのマイクが
自分の声を拾ってくれるのである。
ちょっと不便に感じるのは
意外とBluetoothの感度がイマイチで
スマホとイヤフォンが50cm以上離れると
音が途切れやすくなる
ということ。
また、カラダの影になると
電波到達範囲が短くなるため、
スマホを胸ポケットに入れていても
音が途切れやすく
いちばんよいのは
ズボンのお尻ポケットに入れておくこと。
ただし、水没以外のスマホ破壊の主要な原因は
尻ポケットに入れたまま座ってしまうことによる
過度なストレスであるため
コレは避けたいところ。
小生は普段から
お腰に付けたきびだんご
スタイルでスマホを専用ホルダーで
ベルトに装着しているので
それを後ろに回すことにより解決している。
肩からナナメに提げたバッグに入れた場合も
そのバッグを後ろに回すことで
回避可能である。
外音を聞くことを妨げないまま
音楽を聴くためのアイテムには
骨伝導方式のヘッドフォン
を使用するという手もあるが
もともとヘッドフォンを付けて歩くなど
大げさにはしたくないので
こちらの選択肢が現実的ではなかろうか。
外を出歩きながら音楽を聴くスタイルでは
細かな音質にこだわり
深く没頭するようであれば
クルマにはねられる公算が大であるため
このようにライトなスタイルで楽しみたいモノである。
今回この商品は
クラウドファンディングの対象であったため
現在のところ一般には販売しておらず
入手はできないのであるが
おそらく近日中に同じ製品か
もしくはブラッシュアップした製品が
提供されることであろう。
興味のある方は
それまでお待ちいただきたい。
そんなお勝手製品レビューはさておき。