以前、このblogにコメントをいただいていた。
(参考資料)
http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/nyan-nayn-nyan/19

私の食したみそラーメンについて、
その店の大将から直接感想をいただいたのである。
<<堂・大将>>

麺喰さん、はじめまして、堂・大将です。
実は、毎日楽しく拝見させて頂いています
このように投稿するのは初めてですが、プロとしても非常に参考になるためあえてお礼方々投稿致しました。
今後も皆様に愛されるラーメン作りに専念致します。
お気づきの点がございましたら、どんどんご指摘お願いいたします。
では、又。

実はこの店について書こうと思ったとき、
何か批判的なことを書いてやろうと思っていた。
よくある最近のイマ風の店では、
インテリアデザインや調度などは
それなりのコーディネータがいて、
見てくれがいいように仕立ててあるが、
大将がそれを理解して自分のモノとしていないが故に
日が経つにつれ突拍子もない不釣り合いな
絵が飾られたり、
ごちゃごちゃした能書きを書いた
ポスターを貼ってみたり、
統一感が損なわれるのが常である。
味にしてもしかりで、
いつのまにかだんだん別物になっていくという
過程をいくつも見てきた。

しかし、この店に関しては
いつ行っても同じようにうまいラーメン
統一感ある隙のない空間で食させてくれる。
取って付けたようなお仕着せのコンセプト、
ポリシーのないセンスではこのような
空間は維持できない。
…などなどと思っていたら、どうやら大将、
18年間アパレル関係の仕事をされていたようで、
センスについては折り紙付きのようである。

さて、本日もまた隠密として
「みそや堂」
(参考資料)http://www5.ocn.ne.jp/~dou/
へと潜入する。
常にこの高い水準をキープしているのか、
自分で確認し報告するためである。(誰に?)
いつものように
「極み辛味噌らーめん」
をオーダ。しばし待つ。

運ばれてきたモノは、
見慣れた
黒い天目茶碗のような
平たいドンブリに盛られた
辛味噌ラーメンである。

味はいつものごとく、申し分ない
麺もパスタのアルデンテ状態のように
しっかりとした芯とコシがありながら
なめらかなのどごしを持つ秀逸な
ゆで具合である。
店内のディスプレイ、清掃具合一つに至るまで
残念ながらスキがない
今日の隠密行動による訪問がバれていないとすれば、
やはり常にこの水準をキープしているようである。

完敗である。

今日もすごすごと、
しかし満足感と共に引き上げる
私であった。

帰るとき、外開きのドアの取っ手と
ドアの桟との間が狭く、
開けたときに指を挟んでしまったことぐらいしか
イチャモンを付けるところはなかった・・・(付けてんじゃん)
左手でドアの取っ手をつかんではならない。

また隙を見て様子を探りに
いや、
おいしいラーメンを頂きに
訪れねばならない。

そう思いつつ、その風体に不釣り合いな
優しい声
「毎度ありぃ!」と声をかけてくれる大将の声を背に
今日も店をあとにするのであった。

ウインク