昼食に出るにあたり、計画を立てる。
いちおう大勝軒を見てみて、
人が多ければすぐ裏の満正苑にて
酢辣湯麺。
盤石の計画である。
はたして大勝軒は10人ほどが
店の外で待っていた。
昨夜の台風の吹き返しでまだ風が強いため、いつものテントはたたまれ、
店外の客は丸椅子にぽつねんと腰掛けて
ぼーっと待っている。
その姿は配給を待つ難民のようにも見え、
滑稽である。
あんな姿をさらしたくはないと、
満正苑へ行ってみて驚いた。
店外に20名ほどがズラーッと並んでいるのである。
普段の混んでいる時でも店内に2?3組待ちがせいぜいであるが、
こんなにたくさんの待ち行列は初めてである。何が起こったのであろうか?
ということで盤石の計画はもろくも崩れ去り、
同僚と共に途方に暮れる。
昨夜のF1中継の寝不足で疲れた胃を
強烈な刺激で目覚めさせる野望は潰えた。
仕方がないので若干離れた蕎麦屋
「あずまの」
(参考資料)
http://www.myprofile.ne.jp/blog/archive/nyan-nayn-nyan/37
へと向かう。
となりのオムレツ屋「ポムの樹」にて
パスタを食すという案もあったが、
ショーウィンドゥにある麺は
3種のパスタのみで、しかも高いため
却下である。
さて、「あずまの」であるが、
以前も記したがセットメニューにおける
かき揚げやおにぎりの残念感があるため、
違うメニューにチャレンジしてみた。
「冷やしとろろ鍋(ざるそば)」。
字面を見てフツフツと疑念が沸いてこないだろうか?
「冷やし」で「鍋」?しかも「ざるそば」?
同価格の「鍋焼きうどん」と迷ったが、
好奇心には勝てなかった。
はたしていかなる物が運ばれてくるのか?
同僚がオーダした肉うどんやかき揚げ蕎麦のセットは運ばれてきた。
なかなか肝心の「冷やしとろろ鍋」は運ばれてこない。
「お待たせしました?」
来た!!
え、鍋?
「ツユはおかけになってお召し上がり下さい」
え、そうなんですか?
運ばれてきたのは見紛う方なき
鍋焼き用の鍋。
そしてざる蕎麦を食する時のツユ入れと
その上に載ったダイコンおろし、わさび+梅干し。
隣にはソソられないにぎりめし。
鍋にさわると、
冷たい。
…なるほど、「冷やし」「鍋」ね…
単に程良い大きさの器がなかっただけなのか?
冷たいふたを取ると、
切り蕎麦の上に
山かけ蕎麦の山芋、
わかめ蕎麦のわかめ、
たぬき蕎麦の天カス、
肉うどんの肉、
そしてなぜか
刻みトマトとキュウリ。
あり合わせですか?
…ツユにわさびとダイコンおろしを溶き、
鍋にかける。
ぶっかけ蕎麦じゃん!!
Curiosity killed the catである。
やはり冒険はしないに越したことはないようである。
しかも、二口ほど蕎麦をすすってから思い出した。
今朝も冷たい残り物の蕎麦を食してきたのであったということを。