友アリ、遠方より来たる。
また楽しからずや。
たとえそれが身内の不幸による帰郷であっても、
その後の天文館徘徊を妨げるものではない。

ということで、天文館待ち合わせ。
「腹が減った怒り
と暴れるため、時間を繰り上げての呼び出しである。

この男、無類の
「マリモラーメン」フリーク
であったが、先日の同店移転により、
すっかり意気消沈している。

かわりにオススメしたのが
満正苑「酸辣湯麺」。
しかし、小生も満正苑の天文館店は
デビュー戦であり、
ドキドキしながらの訪問である。
店に入るまではメニューがわからず、
夜は【コース料理のみ】などと言われたらどうしよう、
と、エレベータホールから中を窺おうとしていると、
扉は透かし彫りのシースルーであるため、
バレバレで店員から扉を開けられてしまった。
うぬ、致し方なし。

メニューには、安心したことに麺類もある。
ただし、天文館という土地柄か
850円と、若干高め。
友人は「酸っぱ辛い」という小生の説明に少々ビビり
担々麺に逃げた。
「酸っぱい」のが苦手とは、お子様な奴である。
ついでに店員のオススメする
「あんかけ蟹チャーハン」もオーダ。

運ばれてきた酸辣湯麺は、見た目からして
与次郎ヶ浜店のものとは異なっている。
与次郎ヶ浜店のものはラー油を入れた上に
トロミのあるスープを注ぐため、
表面上は卵スープ様の黄みがかった色であるが、
こちらは表面にラー油がかけ回してあり、
赤々としている。
味は、全体的にインパクト2割り増しといったところで、
なかなか結構なお味である。
友人も一口すすり、
思ったよりも酸味がくどくないことに喜び、
何と「担々麺」に追加で「酸辣湯麺」をオーダした。
店の人もビックリである。

さすがにここの麺二杯はこたえたらしく、
その後の店でつまみも食せない有様
であったが、さすがは1メートル90の巨漢
1時間もした頃にはすっかり元のペースを取り戻していた。

恐るべし。

困った