小生の暦ではひな祭りであるが、
皆さんのまわりはイカガであろうか。

ただ、残念なことに小生のまわりでは、
家ではヨメのみ
(ガキンチョ二人は♂)
会社に至ってはフロアにほぼ女性がいない
という
ひな祭りには縁のない生活
であり、全く実感はない。

ヨメなどは、四姉妹の長女という
家の中はおやじさん以外
全部

という環境から来ているので、
きっと味気ないひな祭りの日を迎えているに違いない。

などという前置きはさておき。


帰ってきました、「みそや堂」の大将。

先日来何度もお知らせココとかココとか)していたが、
東武池袋百貨店

「大鹿児島博」

なる催し物に出店し、
一日平均600敗、いや600杯、
土日に至っては800杯という
偉業を達成してのご帰還である。

店のドアを開けると、威勢のいい大将の声が。
「いらっしゃい!!」

さっそくカウンターに陣取り、
ネタの収集に入る。
(らーめん食いに来たんじゃないんかい…)

大将、これまでにも多くをネタにさせていただいたが、
全く持ってネタに事欠かない
貴重な逸材である。

いろいろ苦労話などを。

まずは、水が硬水であったため、
味が非常にアッサリしたものになってしまったこと。
まぁこれは、元々その水に馴染んだ
土地の人間に出すので
良かろうとのことでそのまま出した由。

材料のモヤシも、関東では太い
大豆のモヤシ初心者しか手に入らなく、
仕方なくそれを使ったこと。
本店(鹿児島市騎射場)で出される
モヤシは、
確かに麺と同じぐらいの細さの、
繊細なモヤシである。

あまりの数の多さに、
一杯一杯のドンブリに神経を使うことができず、
細かい盛りつけなど思うに任せなかったこと。

ドンブリは事前に特注で準備していたが、
レンゲの準備を忘れて百貨店にお願いしたら
フツーのプラスチックのレンゲ
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になってしまったこと。
ちなみに本店では
木のオタマ
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である。

出店中は、まず飯を食う暇もないほどの盛況で、
日がな一日うどんデポを振っていたこと。
最盛期には50名ほどの待ちができ、
「待ち時間1時間半」
などという、
有名アトラクションもびっくりな行列ができた由。

ラーメン屋で待つことにロマンを感じる
都会人ならではであろう。

ナゼにこれほど人が集まったのかと聞くと、
口コミもあろうが、
事前に配られていたパンフレット
電車の中吊り広告
デパート地下入り口にデカデカとした
「みそや堂」のらーめんのポスターが貼られていた、
などの複合的広告効果であろうとの大将の分析

最近はすっかり一般化した焼酎ブームなどで
鹿児島人気が高まっていたこと、
また関東には
関東人のフリをして潜伏している鹿児島人注意
も多数いることなどから、
よりいっそう相乗効果があったのだろう。

しかし、みそや堂のらーめんを食せんがために
1時間半も並ぶとは・・・・
大将も言っていたが、
「ウチに来ればいつでも待たずに食べられるのに」

・・・・・・

確かにそうかも。

毎日客足がとぎれることはないが、
そんな並ぶほどの大盛況、といったところは
小生見たことがない落ち込み

マスコミに取り上げられた直後などは
瞬間最大風速を観測することはあろうが、
日々は至ってノンビリである。
(そのゆったりした雰囲気がまたヨイのだが)

大将も、
おそらく今回の出店で
あちこちからオファーが来るでしょう
とまわりからしきりに言われたそうであるが、
あまり気張らず、
のんびり行きたいと仰っておられた。

我々としても、大将が忙しく
全国のラーメン博支店
などを飛び回るようになれば
それはそれでウレシイが、
なんか寂しい気もするのである。

「こんなふうに時々全国の百貨店に呼ばれていって
その土地を見て帰ってくるぐらいがちょうどいいですよねぇ。」

大将、その生活イイカモ。

またいろんな土地で
いろんなネタを仕入れてきてください。

かしこ。

OK