車でホカ弁の前を通ると、

「鶏ちちみ南蛮弁当」

とのノボリ。
そうかぁ、ホカ弁も韓国料理に手を染めたのか、
と思って再度見ると、
「鶏ささみ南蛮弁当」
のノボリの裏側でした。

そんなことはさておき。

金曜土曜の更新をサボったため、
東京麺紀行
の報告が遅くなってしまった。
(いったい誰に報告しているのだろうう…?)

金曜の昼食、
東京滞在最後の食事は、
「黒うどん 山長」
味噌煮込みうどんであった。

研修会場のビルのすぐ近くで、
ちょっと奥まったところにその店はあった。

先日、「江戸前そばが食べたい」
と所望し、探していたのだが、近くにはついに発見できず。
「名代 富士そば」
で300円そこそこの何とも知れぬソバ
魂を売りたくはなく、探していて発見した店。
今の時期の昼日中、
どちらかといえば暑い部類に属する今日この頃、
さすがに「煮込み」系となれば、
客足も遠のこうというモノ。

店内にはいると、
円卓上に囲む形式のカウンターに
5名ほどの客。
新宿駅方面の喧噪とは別世界の
安らぎの空間といった趣。

さて、「黒うどん」とは、いかなるものか。

運ばれてきました、小生の煮込みうどん。

小振りの土鍋が、ちょうど収まる木枠の中に
入れられて運ばれてくる。

「熱いので、鍋のフタに取ってお食べください」
とのことであったが、パカッと開けられた
鍋の中には、
グツグツグラグラと煮えたぎる
ミソスープが。

まずはレンゲでこれをすくい、
すすってみる。
熱い。しかしウマイ

赤みその八丁味噌主体で、
少々酸味もあり、深みがある。

しかし、もっとも特筆すべきはその麺

きしめんの、さらに倍ほどもあろうかという
厚さのうどん。
そのため、カタいという表現に紙一重なほど、
ゴツゴツとしたうどんである。
しかし、それがゆえに、
実に噛みごたえあり。
そして、一般のうどんとは一線を画した
小麦の旨みがある。
そして、確かにうどんが黒っぽい。

これだけ麺がしっかりしているので、
これほどまでに煮込まれていても、
全く麺が負けることがない。

なかなかに斬新な味わいであった。

それでも胃にもたれるようなことはなく、
新たな感覚であった。

ふむ、こういう切り口もあるのだな。

お試しあれ。

ウインク