米国産牛肉輸入再開。
・・・・すいません、これまで2年間、
ナンの不自由も感じてなかったんですが・・・
おそらく感じていたのは、一部の
吉牛フリーク
のみだと思われるのですが。
(元気ですか?ゆーすけさん?)
これは、
ハイソな生活なため輸入牛肉など食さない
のではなく、
もともとそんなに牛肉など食べない
(老人食)
かつ、たまに食べるならどうせならと
国産牛肉を食べる
(家での話)
ため、
大量消費型米国牛肉に縁がない
のが原因である。
(ホント食べないなぁ、牛肉…)
そんな年寄りの繰り言はさておき。
金曜日は姶良町でお仕事。
ここのところ立ち寄っていない店で、
ずっと気になっていた店があった。
旧10号線沿い、信州そば処
いろは庵。
かつて、当blogを書き始めた頃
ウマイそばの店
として紹介して以来ではなかろうか。

姶良町方面のシゴトから遠ざかった上に、
一軒目という類い希なる店と出会ってから
ナカナカ訪れる機会を逸してしまったのである。
この店について、カゼの噂で
「ナンか味が落ちたらしいよ」
「そばの質が落ちたって…」
などと、聞き捨てならぬ話も小耳に挟んでいた。
これは確認してみなければなるまい!
国道10号線の役割を終え、
旧道となってしまった街道沿い。
『そば処』
のデカデカとした看板が目立つが、
それがかえって怪しさを醸しだしていることも否めない。

小生がかつて通っていた頃には
隣に貨物コンテナを流用した
今時あまり見かけないスタイルのカラオケボックス
が併設されていたが、
今ではそこは片付けられ、
もっぱらシトロエンを扱う
中古車展示スペースに姿を変えていた。
店内はかつての姿とほとんど変わっておらず、
和のテイストに仕立てられている。

惜しむらくは他に客がいなかったことか。
おそらく一見の客は、
この静謐とした店内の雰囲気を店外から察知し、
入店をためらうかも知れない。
小生はこの店のウマさを知っているため
ためらうこともなく入店。
気むずかしい雰囲気のご主人、
その奥方が迎えてくれる。
このご主人、本職は
日本画家であるとのことで、
店内にはご主人の筆になる日本画が
多数飾られている。
さて、ナニをオーダしようかと、
机上のメニューを見てみると・・・

ざるそば \780
天ざるそば \880
山かけそば \780
天ぷらそば \880
あわめし \100
焼きにぎり(二ケ) \280
と、ずいぶんメニューを整理した模様。
小生、ここの
かき揚げそば
が好みだったのだが・・・
そのかき揚げそばのかき揚げ、
あえてドンブリに入りきらないサイズにしつらえてあり、
ドンブリの縁に橋渡しする形で
供されたものであった。
あまり選択の余地がないので、
天ぷらそばをオーダ。
この店の特徴として、
テーブルについたときお茶のかわりに
そば湯が供される
ことがまず上げられる。
ほんのりそばの風味の香る、
少しトロッとした白濁そば湯を飲みながら
そばを待つしばしのひととき。
やがてそば登場。

何と言ってもここのそばの特徴は、
全くつなぎを使用しない、
100%そば粉にて調整されたそばであるということ。
この十割そばというモノを打つことが
イカに難しいか
は、かつてそば打ちを趣味のひとつとしていた小生が
身をもって経験していることである。
そばというモノ、
つなぎ(タマゴ水、山芋など)を使っても
ナカナカ満足に打てるモノではない。
ましてや十割そばなど、
あっという間にヒビ割れ、
パサパサに乾き、
ボソボソになってしまうという
シロウトにとっては
全く高嶺の花の技術である。
それがここのそばは、
1ミリほどの薄さにシート状に延ばされ、
それを5ミリ?8ミリほどに裁断され、
実にしなやかな麺に仕立て上げられているのである。
鹿児島のいわゆる
【田舎そば】
とは、全く趣を異にするそばである。
鹿児島田舎そばが
山芋たっぷりブワブワ麺
であるのに対し、
信州そばは
ストイックなまでに剛直
である。
そしてそれに合わされるダシ。
鰹メインながら、昆布なども掛け合わされたと思われる
実にスッキリとしたダシ。
1年以上、ひょっとすると2年ぐらい前に味わった最後の味と、
しっかりと記憶の中でシンクロする味である。
ウマし。
天ぷらも、揚げたてのプリプリ大海老が二尾、
アツアツである。
コロモも絶妙。
ゆず入りのダイコンの甘辛い漬け物、
食後に出されるそば湯(再)、
どれを取っても頑ななまでに以前と同じスタイルであった。
かつてのウマかった記憶と寸分違わぬ味。
心配していた味の劣化、
麺の劣化など
ミジンも感じさせぬ味わいである。
安心しました、小生。
この店、最近
地元の民なら知っている
【リビングかごしま】
にほぼ毎号紹介されているようなので、
気になっていた諸氏は、
一度勇気を振り絞って
来店されることをオススメする。
鹿児島では、よそで味わえないそばを楽しむことができよう。

>知らないうちに俺の名前が・・・。
勝手に名前出してすんません・・・
メインの話題ではなかったのでトラバとかもしませんでした。
でも、「吉牛フリーク」といえばゆーすけさんだったので・・・(^_^;ゞ
chiranさん
>蕎麦屋と言えば・・・・場所は加治木町。国道10号線から、空港に上がっていく道路沿いの「大黒屋」だったかな?
うむ!それは知らなんだ。これは試してみねばなるまい。
あ、いろは庵、見てくれをクリアすればウマイから、行ってみるべし。
ただ、鹿児島のソバを想像していってはいけませんぞ。