ありがちなハナシ。


郊外型大型ショッピングセンター
親娘の会話。


 「11時にケンタッキーの前って言ったのに、
お父さんどこ行ってたのよ!!



 「洗濯機の前・・・・」



そんなタアイもない誤解はさておき。

困った



昼食。

カイシャで小生一人。

ぽつーん。



ならば、クルマを出すしかないでしょう。

ということで、徒歩5分の距離に借りている
駐車場まで歩き、
クルマに乗る。

向かった先は。





自宅どした。


いや、自宅で昼食、というのではなく、
小生宅のすぐ近く
新しいソバ屋ができていたので
そこを訪れてみようと思ったのだ。

駐車場がないようなので、
自宅にクルマを置いて徒歩で訪問。

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場所についてはあえて秘させていただく。

小生の自宅がバレる恐れが高まることと、
なによりもこの店が、
あまりに弱小すぎて
どっと客が押しかけても対応しきれない
恐れがあるからだ。

(この記事を何人のヒトが読み、
何人が訪れるというのだ?)


店名とおぼしきモノは、
ここまで店に近づいてやっと判別できる。

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昔ながらの

鹿児島の味

こだわりの手打そば

そばきいや




・・・・長いな、店名。

鹿児島弁にウトい県外の諸氏のために
あえて店名を訳させていただくと、

「蕎麦切り屋」

である。

鹿児島ではいわゆる麺状の蕎麦を、

「そばきい」

というのだ。


さて、入店。

店は見ての通り、
アパートの一階部分を改装して
店舗としている造り。

店内は7席+3席の
背中合わせのカウンターのみ。

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一角を衝立で仕切り、
そこが厨房になっている模様。

店では、初老のご店主
一人で切り盛りしている。

先客は5名ほど。
近所の事務所から来たと思われる
サラリーマン風の方や、
ご近所さんの方々。

人の良さそうなご店主ゆえ、
多少オペレーションがまずくて
卓上に先客の食器などが残っていても
怒ってはならないのだ。

メニューは壁に掲げられている。

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主なところで
かけそば480円、
ざるそば500円、
天ぷらそば680円
など。
大盛りは150円増し、
ごはんは100円であるようだ。


さて、カウンター奥に鎮座して待っていると、
他の先客のオーダ品を持って
ご店主登場。
そのタイミングを見計らって
天ぷらそばをオーダする。

待つ間に出されたのは、
小さな急須のお茶と湯飲み、
だいこんとキュウリの漬け物。

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それと割り箸が半月盆に載って提供される。

待つことしばし。
といっても、すでに湯がいてあるそばを
湯通ししたのであろう、
思ったよりも早く天ぷらそば登場。

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鹿児島のそばの特徴である
ぷつぷつと短く切れる山芋の多いそばに、
えび天が2尾、「つけあげ」がひとつ。

では、一味を振っていただきます。

拍手

だしが熱いの何のって、
とにかくドンブリに口を付けられないほど熱い。
えび天を囓ろうにも、
染みたつゆが熱くて口に入れられないほど。

おかげで、タダでさえ腰の弱い鹿児島風そば、
すっかり熱でのびてしまい
歯ごたえは皆無に等しい。

しかし、これが

純鹿児島田舎風そば

の正当スタイルなのである。

フーフーしながらそばをすすり、
ハフハフしながらえび天を食し、
そおっと上澄みのだしをすする。

クーラーなどという洒落たモノのない店内、
オープンエアな入り口から風は吹き込まず、
入り口付近の扇風機は奥まで届かない。

やがて

したたる激汗、
ほとばしる滝汗、
垂れ流す鼻水。



普段熱いモノや辛いモノを食しても
それほど汗をかかない小生であるが、
今日は格別。

持参したハンドタオル(小)が
絞ればしたたるほど
汗をかきましたとさ。

先日から施行された弊社でのクールビズであるが、
ネクタイをしていたならばどうなったことであろう。

ネクタイが絞れるって。

困った

味は、鹿児島の田舎そばそのもの。
郊外や他町の道の駅などでは
よく味わえる味であるが、
鹿児島市内中心部ではなかなかこの味を楽しむことはできない。

それだけに、貴重な店であるといえよう。

おそらくご店主の趣味が高じて
店を出してしまった、
といった流れであろうが、
いずれにせよヒミツにしておいて、
こっそり食したくなったときに訪れる
隠れ家としたい。


教えないよ。

ウインク


最後に、食し終わる頃に提供された
キムチとコンブの佃煮。

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おそらくはご飯を注文した客用であろうが、
これが供された。

う????ん、やっぱり

ごはんも頼んでおけばよかったかな?