赤ちゃんポスト
に賛否両論。

5月10日に
さまざまな論議渦巻く中、
熊本県に開設された

赤ちゃんポスト。

その赤ちゃんポストに
開設初日の最初の客(?)
として預けられた(捨てられた?)のは

なんと、3歳前後と見られる男の子。

これには職員の方もビックリショックされたことであろう。

この事件、各方面に
さまざまな物議を醸しているようだが、
小生、
今後新たな展開を見せるのではないかと
危惧している一人である。

赤ちゃんポストのブザーが鳴って、
慌てて駆けつけた職員が見つけるのは。


?.「あぅ、あう。」

入れ歯のはずれた口でナニゴトかを訴える
おぢいちゃん。


ウバ捨て山か!!


?.「ニーニー!」

やかましく鳴く子ネコ

まぁ、あり得なくもないが。


?.開けるとゴロリと出てくる

産業廃棄物。

・・・・死体が出てくるよりはマシか。


そんな不謹慎な妄想はさておき。



昭和ノスタルジーシリーズ。
(いつシリーズになったのだ?)

本日オジャマしたのは。


以前から気になっていた店。

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西田屋食堂

九州新幹線開通に伴い、
刻々と姿を変えつつある
鹿児島中央駅周辺。

その発展の周辺部にあたる
西田中ノ町交差点。

ここに、周囲の発展の中で
ぽつんと一軒だけ取り残されたかに見える
民家がある。

外見上は普通の古民家であるが、
近づいてみると窓辺に、
普通の民家には見られないモノが。

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ショーウィンドゥ(?)に
重ねられたドンブリの山、
そしてうどん玉やそば玉の乗せられたバット。

そう、看板もナニも出ていないのだが、
れっきとした営業中の食堂なのである。

小生、この近くの高校に通っていたのであるが、
おそらく何度もこの店の前は通っていたであろう。
しかし、ついぞ気づくことなく早ン十年。

何年か前にこの交差点に停まった際、
ふと横を向いたときに偶然見つけた店。
それ以来、非常に気になっていたのであるが、
なかなか訪れる機会に恵まれなかった。

考えてみればン十年前の高校時代には、
このような佇まいの家は珍しいモノではなかったのだが、
時の移ろいに従い周りから際だってきてしまって
逆に目に付くようになってしまったのではないかと思われる。

本日、昼食を同僚の
まさるぅ氏とともに食すことになり、
「んじゃ行ってみようか!」
となった次第。

近くのコインパーキングに車を停め、
いざ。

入り口はすでに大きく開け放たれ、
土間にしつらえた4人掛け×2卓のテーブルに
老若男女取り混ぜた先客が。

そして、奥の間(座敷)にも、
4人掛けのテーブルに先客。
ほぼ満員。

入り口付近で戸惑っていると、
常連らしいおばあさんが、
「奥も空いてるよ?」
と、勧めてくれる。
靴を脱いで座敷に上がり込むと、
座敷の片隅に折りたたみ脚を畳んで
立てかけられているちゃぶ台が。

これを出してまさるぅ氏と座り込む。

周りを取り囲むのは、
すべてが数十年前からそこにあったのではないか
疑われるような、
歴史の風格を漂わせる家具や調度類。

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厨房で腕をふるう
爺さま婆さまの自宅であることは明らか。

ここだけは昭和のいにしえより、
移りゆく時の流れから取り残された
時間の中のエアポケットのよう。

「メニュー」などという洒落たものはあろうハズもなく、
上がり込む前に土間に掲げられていた
壁のお品書きから選択する。

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小生はちゃんぽんを、
まさるぅ氏は肉うどんをオーダ。

価格に注目していただきたい。

ちゃんぽん 350円
肉うどん 320円。


・・・いや、たとえ20年前だったとしても、
この価格は驚異的。
アメ色に色づき、
すでに元の『紙』とは異質な物質に変化してしまっている
お品書き。

いったいいつから掲げられているのであろうか・・・・

待っていると、お茶が運ばれてくる。
背中の曲がった婆さまが
キビキビと立ち働いている。

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お茶とともに運ばれてきたモノ。

おかべ(豆腐)とデザートのみかん
そして漬け物の小皿。

この漬け物を食していると、
ほどなくオーダ品登場。

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これが運ばれてきたすべて。

ちゃんぽんに、
ごはん生卵が添えられているのだ。
これらの付け合わせ(?)は、
すべてのメニューにもれなく付いてくるらしい。

これで350円。

どのような原価計算をしたらこのような価格で
提供することが可能なのであろうか。

おそらく、材料費以外の
人件費、光熱費は
完全に持ち出しのほぼボランティア状態なのであろう。

さて、このアリガタイ昼食を頂く。

ちゃんぽんは、
鹿児島ではアリガチ
近所の定食屋さんからの出前で持ってくるような
柔らかいちゃんぽん玉
すっきり透明鶏がらベースのスープ。
それに野菜がどっさり。

まさるぅ氏の肉うどんも、
なかなかのボリューム。

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ナニからナニまで昭和ノスタルジー。

唯一の汚点は、
卓上に置かれていた醤油とおぼしき
これまた年季の入ったペットボトルから
豆腐にかけてみて、
ふと茶色く色づいたラベルを見てみるとそこには、

ソース

の文字が・・・・

どうやら赤キャップ(だったモノ)が醤油で、
青キャップ(だったモノ)がソースであったらしい。

不覚・・・・orz


支払いを済ませ、店を出ると、
そこに広がっていたのは通常の平成の現世。
しかしふり返ってみると、
確かにそこは昭和の景色であった。

駐車場料金を払っても
500円でおつりが来て、
これほどまでに満腹感が味わえるとは。

ちなみに店内外どこを見渡しても
店名と思われる表記はなかったのであるが、
お品書き下の額内の写真に
「西田屋」
の文字を発見。
これが店名であるようだ。

昭和の、それも40年代とか30年代とかの
雰囲気に浸りたい御仁にはうってつけの店と言えよう。

あります。昭和へのタイムトラベルの切符。

まる