最近随所で
軽々しく用いられる
『癒し』
というコトバに
非常に違和感を覚えるモノのひとりである。
元々この『癒し』というコトバには、
「治癒」
というコトバからもわかるように
病や怪我が治る、
という意味がある。
それが最近では、
ナンでもカンでも
「ホッとする」
程度のごときに
『癒される』
などといとも簡単に使っており、
さながら
癒しのインフレ状態
にある。
それはせいぜい、
「安らぎ」や
「和み」、
「憩い」
程度のコトバで事足りるのではなかろうか。
『癒し系』
などといったマスコミコトバに惑わされ、
モノゴトの本質をとらえられなくなっている
現在の風潮に警鐘を鳴らしたい。
そんなエラそうなタワゴトはさておき。
(もっとボキャブラリを増やそうよ)
↑
自戒の念を込めて。
Σ(´ι _`;)
さて、昼食は久しぶりに
ざぼんラーメン
で和んできました。
小生にとって
鹿児島ラーメンのベンチマーク
であると思っている店。
それがざぼんラーメン与次郎ヶ浜店である。
昼食時ともなれば、
店のまわりを囲む駐車場は、
ほぼ満車状態。
このざぼんラーメンであるが、
この店舗の他に
同じ敷地内に
同様の「麺処ざぼん」とか
「ざぼんの里」とか、
一見ナゼ店の名前を変えるのか
不思議に思える店舗展開をしている。
正面から向かって右側の店舗群、
左側の店舗群は
それぞれ内部でつながっており、
イマイチ理解できない。
もっとも、これまで数多く来店した小生であるが、
右側手前の
「ざぼんラーメン」
以外の店舗に入店したことはない。
ナニもここに来て、
うどんそばや中華メニューを
オーダすることもないからな。
ということで本日も
「ざぼんラーメン」
のみを目指す。
店内は6?7割ほどの入りか。
しかし、その店内が
100名は収容できようかという
一大ラーメンテーマパークのごとき様相であれば、
総人数は推して知るべしである。
厨房は中央部に位置し、
出番を待つラーメンどんぶりが
すでに調味料を中に入れたまま
大量にスタンバイしている。
これまでも何度もレポートしているが、
数年前にお札が新券に変わった際に、
券売機を対応させるのではなく
券売所を復活させた店として
名高い。
(名高いのかどうかは不明)
券売機があった頃でも、
高額紙幣には対応しておらず
奥の券売所に客を向かわせて対応していたため、
かえってサービスは向上しているかも知れない。
なによりもこの店、
従業員の平均年齢がヒジョーに高いので、
マシーンに頼るより
人海戦術の方が効率がよいと思われる。
さて、カウンターに陣取って厨房を観察。
すると、あまり見たくない部分が見えてしまう。
昼食時ともなれば
一度気にわんさかと客が詰めかけることも多いため、
あらかじめテキトーに見込んだ麺を茹でておき、
ある程度茹であがった段階で
テボごと鍋から上げておき、
オーダがあった段階ですぐさま湯につけ
サッと再度熱を入れて提供している場合が多いのだ。
この方式だと、
混雑時には素早い提供が可能となるため
非常に効率的なのだが、
客足が途絶えてしまうと
見込み違いの麺が長らく鍋の蒸気の上で
待機することになり
どうもふやけた麺になってしまうのだ。
ともすれば観光バスが乗り付け、
数十名単位の客が一度にオーダする、
という状況も多々あるために
それにも対応可能なように
編み出されたワザであろうが、
見えてしまうとどうも
気になってしまうところ。
こればかりはタイミングによるので
茹で揚げたての麺が提供されるか
二度茹でののびきった麺が提供されるかは
運次第である。
鹿児島のラーメン屋ベンチマークの
特徴のひとつとして、
ダイコンの漬け物食し放題というモノもある。
透明プラスチックのツボに、
てんこ盛りのダイコン塩漬け。
薄塩のため、
卓上の醤油をかけて食すのが吉であろう。
このダイコンで満腹感の演出を行うのが
この店の作法であり、
飯や餃子に頼るのは邪道であると
小生固く信じている。
そのため、小生の立った席の後は、
ペンペン草も生えないほどに
漬け物ツボの中は空っぽになっていることが多い。
(比喩が意味不明)
さて、ラーメンが来ましたよ。
先ほどのワザにより、
提供までの時間が短いのもこの店の特徴である。
ヘタをすれば漬け物を皿に取って
手をつける間もなく提供されることもある。
色白の白濁豚骨スープ。
これをこのまますすり、
「ずいぶん薄味だなぁ」
などと思うのはシロートの浅はかさ。
鹿児島のいにしえラーメンのセオリー通り、
ドンブリの底にタレが溜まっていて、
しかもスープより先に麺を入れるため、
底の方にタレ&タレに染まった麺が沈んでいるのだ。
これをよくかき混ぜ、
味を均一にしてから食さねばならない。
これは卓上に名刺サイズの注意書きとして
置かれているのであるが、
カウンター席では目の前になかったり、
テーブル席でも置いてなかったりと
初心者には厳しい。
このあたり、サービス改善を望みたいところ。
それよりも、タレにスープを入れてかき混ぜてから
麺を入れてみてはイカガと思うのであるが、
これまで数十年間カタクナに守られてきた製法である。
店の重鎮が死に絶えるでもしなければ
改善されることはないであろう。
味は、それこそ鹿児島ラーメンスタンダード。
一口目にやや強い「塩味」を感じるが、
それはある種のミネラルであろうと思われ、
すぐに舌が麻痺してわからなくなる。
この「ある種のミネラル」の使い方も
いにしえの鹿児島ラーメンスタイル。
いいか悪いかの問題ではないのだ。
今日の麺は茹であげだったのか、
しっかりとコシもありモチモチとしていた。
スープの濃さもまずまず。
ナゼか時々食べたくなるのだからフシギである。
・・・・あぁ、今日もまた
ラーメンを食してしまった・・・・
などとは一切思わないのは
周知の事実である。
(^_^;
そういえば、本日宗主殿の紹介してくれたgooリサーチアンケートがきました。
すっかり登録したことを忘れており、忘れた頃になんやかやです。