
銀座の夜は恐い。
この世のものならざるモノが
ビルの陰の虚空から覗いているからな。


鈴木 その子
(すずき そのこ、本名:鈴木 荘能子(すずき そのこ)
1932年1月20日 - 2000年12月5日)
は、昭和50年代から平成年代にかけての
美容研究家・料理研究家。
株式会社トキノ(現・株式会社ソノコ)創業者。
東京都出身。
山脇学園中学校・高等学校を経て、
学習院女子短期大学食品化学科卒業。
享年69(満68歳没)。
戒名は「白蓮院妙容日苑大姉」。
(ウィキペディアより)
恐ぇよ・・・・

そのビルには
CAFE SONOKO
FOODS SONOKO
BEAUTY SONOKO
といった、
亡霊をメシのタネにしている方々が
今も頑張っていらっしゃるのだな・・・・
そんな初秋の怪談話はさておき。
(たいがいこのネオンも消えた時間に帰っているのだが)
お待たせしました。
当『麺喰道』、今宵再起動である。
この再起動が永年のモノになるのか、
今宵限りの一発屋になるのか・・・・
さてさて、明日の話をしてみても始まらない。
明日は明日の風が、
明日は明日のトラブルが待っているのが
世の常というモノ。
休みの日はたいがいグダグダと
昼近くまで寝ている小生。
普段が慢性寝不足な感があるので、
休みの日には
今ドキの若者のように
昼まで寝ているのだ。
とはいっても昔のようにエンドレスで
寝ていられるわけではなく、
6時頃一度目覚め、
そのあと何度もウツラウツラと
夢ウツツの間をさまよい、
気がつくと昼が近いという次第。
寝たんだか寝てないんだか、
起きると体力を消耗している。
今日も10時頃なんとか起き出し、
洗濯や掃除を済ませると12時過ぎに。
腹が減ったな。
少し前から京急蒲田の商店街のハズレに、
気になる店があった。

・・・・これではわからんな。
店の前から。

茶色の「とんこつラーメン」のノボリ、
それよりもナニヨリも
丸に十の字の島津の御紋。
店の名前は
壱宗
(いちむね)
とある。
島津の御紋を寄り処としているからには、
鹿児島ラーメンを食せるのか?
などとはかない夢を抱きつつ入店。
老人の日敬老の日で休日の12時半過ぎ、
先客一名、
後客一名。
・・・・むむぅ、大丈夫なのか?
入り口で食券を購うシステムであるが、
入って左側、振り返ったところに券売機があるので、
言われなければ気がつかない。
まずは麺喰道のオシエ(久々に出たど)、
『初襲の店では筆頭メニュー』
に従い、
とんこつ醤油(700円)を太麺でオーダ。
細麺、とんこつ塩も選択可能である模様。
トッピングに
「岩のり」や「板のり」がある時点で
鹿児島ラーメン
である線は消えた。
鹿児島のラーメンに海苔を添える習慣はない。
12席ほどのカウンターが厨房を囲み、
さらに2席ほどは追加可能な広めの店内。
厨房には、割と若めのご主人と奥方か、
二人で切り盛りされていらっしゃる。
よく整えられた店内、
きれいに整理された厨房。
新しい店ということもあるが、
なかなかに心地よい。
しかし、いかんせん立地がな・・・・

京急蒲田の商店街アーケードから、
少し奥まった場所にあり、
しかも店が反対を向いているので
気がつかなければ一生気がつくことはない。
せめてアーケード内に
看板などあればよいのだが。
さて、レモンの入った冷水を飲みながら
待つことしばし。
来ましたよ。

・・・・あ?、、、、やっぱり。
いわゆる東京的解釈の
【とんこつラーメン】。
『家系』を源流とした、
ガッツリとんこつエキス系
である。
そーじゃないかとおもったんだよなー。
まぁ、鹿児島ラーメンをそのまま東京に持ってきても、
すんなりと受け入れられるとは思わない。
しかし、曲がりなりにも薩摩の紋所を使っている以上、
鹿児島ラーメンの味を期待してしまうではないか。
ちなみに小生の考える鹿児島ラーメンとは、
とんこつをベースとしていながらも
鶏ダシや場合によっては魚介ダシ、
それに野菜の旨味もプラスして
全体としてまろやかに仕上げる
あの
味である。
(わからんっちゅーの)
鹿児島のとんこつは、
とんこつといってもフクザツなのだ。
使っている醤油も根本的に違うしなぁ。
さてさて、本題のお味の方に話題を戻そう。
まず気がついたのが、
背脂をヘンに使っていない
ということ。
「背脂チャッチャッ系」
などという
浅薄なラーメン好きを気取るお仲間同士が使う
浅はかな流行を追うのではなく、
スープで勝負していると見た。
なぜできあがったラーメンに
後から熱で溶けていないラードを振りかける?
それでコクや旨味が増すというのか?
そりゃあんた、
ラード喰ってるのと一緒でしょ?
あるラーメン職人が昔小生に語ったのは、
「スープとは、いかに乳化させるかですよ」
との深遠なるコトバであった。
水と油、いや、脂か。
相容れないその二つの物質を、
いかに一杯のスープの中で調和させ、
味を引き出すか。
それが
スープ
であると。
その調和の中に、
数々の素材の旨味や香り、そして食感を
うまく引き出し際だたせ、
そしてまとめてみせるのが
ラーメンの極意であると。
その意見に激しく賛同(禿同)な小生、
乳化が足りないスープはスープではないと思っていた。
それがナンだ、背脂?
調和してないではないか。
混じり合っておらんではないか。
ラードを生で嘗めてみるがよい。
あんなモノ、外道だ。
というわけで
背脂反対同盟
な小生であるが、
ここのところお歳のせいか
脂っこいモノは受け付けない
という個人的事情も
大いに関係していることは否めない。
色が濃いめであるところからも、
関東の醤油を使っていることが知れるが、
割と醤油の味が立っている。
背脂に頼らない分、
やや濃いめの味付けにしていると見た。
しかし、食した後に
ヘンな喉の焦燥感を感じなかったことから、
怪しげなミネラルには頼っていない
と思われる。
中途半端な中華料理屋でタンメンなど食すと、
その日一日喉の渇きに苛まれることがあるからな・・・・

スープの上に浮かぶ白い物体は、
タマネギのみじん切り。
これがシャクシャクという歯ごたえを醸し、
ナカナカによい。
太麺の麺もさることながら、
特筆すべきは極太のメンマ。
ほとんど孟宗竹の竹の厚みに近かろうという
1.5cm角の角材、
といったメンマが入っているのだが、
これがよく戻され味が染み、
コリコリとした歯ごたえが心地よい。
濃く出されたとんこつ一本勝負であるが、
かえってそのストレートさが好感度大。
残念ながら小生の得意分野ではないが、
ヘンに外連味に走らず、
味を追求している姿勢、
意気や良し。
ただ、ナゼ島津の御紋を頂いているのか、
ご店主にその真意を聞いてみたいところではあるが、
小生、
隠密捜査
が任務であるゆえ、遠慮した次第である。
「鹿児島の方ですかぁ?」
などと軽々しく親しげに話しかけ、
その姿を悟られてはならないのだ。
さて、もう少し隠密内偵を続けてみるとしようか。
・・・・記事にするかは別として。
(おやぁ?)















>生きてたんだ?
勝手に殺さんでください・・・・orz