拙宅では

ほぼテレビは見ない。
(。-`ω-)



特にこの正月など、

一度たりともテレビの電源を入れなかった。

おかげで毎年恒例の

「ちんとんしゃん♪ てれれ ちんとんしゃん♪」

という

サクラサクラの琴の音

を一度も聞かなかったので

正月気分の片鱗すら感じないまま過ごした

という実績もある。
(だからどうした)


なぜテレビを見ないかというと、

拙宅のオコサマ達が
リビングで勉強(っぽいの)を執り行うため
テレビを付けるとそっちに意識が散逸して
勉強にならない


という事情もあるが、

ハッキリ言って

テレビなど見なくても生きていけるから

である。


だがしかし、
たまには見たい番組もある。


そんな正月の最中、
唯一録画しておいて後日見た番組。


WS000033



ラーメン大好き小泉さん

2016新春SP

Ms. Koizumi loves
ramen noodles.


(正月早々またラーメンかよ・・・・)




例によって、
見目麗しき女子高生

ラーメンを食し
ウンチクを語り
恍惚の表情を見せる。



WS000036




ただそれだけと言ってしまえばソレまでであるが、
昨年夏の4話完結のドラマ続編として
この正月に特番が放送されたので
録画して視聴した次第。


前回の放映時に
マクラネタ
として取り上げさせていただいたが
かいつまんで紹介させていただくと

麺を噛み切っているので美しくない
(つд`)


と苦言を述べたのであった。

(過去記事はコチラ)


口に一度にほおばれない量の麺を運び
啜ったはいいが一口で口中に入りきらないため
麺をブツッと噛み切る

その所作が美しくない
下品である!!


と断じた記事であった。



麺喰道の作法では

麺は一度に口中に納めうる量を箸ですくい取り
蓮華の舞にて冷却せしめ
一口で一気呵成にすすり倒す


ことをヨシとしているため
どうにも腹に据えかねての投稿であった。


今回の放送もさして期待して見ていたわけではないのであるが、
放送開始後一口目の麺啜りをのぞいては

少なくとも一口で啜りきろうとする意志

が感じられた。

WS000035



お?

と思って全編を通して見てみたのであるが、
極力一口で啜りきり、

麺をブツリと噛み切らないようにしている

ように見受けられたのである。


これは大進歩である。



よくテレビのリポーターなどが、
さもウマそうにラーメンを啜りながら

どう考えても口に入りきらない量の麺をくわえ
ブツリと麺を噛み切る

koikesan



そんな下品きわまりない映像を送って寄こすが
ハッキリ言って願い下げである。



この「小泉さん」を演じる

早見あかり

なる女優の演技に対する姿勢を垣間見た気がした。



ただ、ドンブリをささげ持って
スープを飲みきる所作で

ドンブリの底に書かれた『銘』が
斜めになっていた
のは

WS000034


そもそものドンブリの正面を正さずに提供した
店の落ち度

番組スタッフの無神経さ
の現れであり
彼女の責任ではなかろう。


ドンブリの正面を正して客に提供すれば
自ずとこの『銘』も
正しく正立していたであろうから。




そんな作法にキビシイっぽいことを
さもエラそうに述べる
グダグダblogのタワゴトはさておき。





昨年の年末に、
鹿児島ラーメン界に激震
が走った。


鹿児島県内各地に店舗を構える
イニシエ系ラーメンチェーン

和田屋が廃業した

というのである。


最初はウワサレベルであったが、
店員に直接聞いた、とか
店の入口には
『初商いは7日から』
と書かれていたとか
情報が錯綜し、
鹿児島ラーメンファンの諸氏を
混乱させた。


結果として

自己破産を申告しての倒産
鹿児島市内の直営3店舗全て閉鎖
(吉野店、西駅前店、宇宿店)
全従業員解雇


という嘆かわしいこととなってしまった。


鹿児島三大イニシエ系ラーメンチェーン店

として


くろいわラーメン

和田屋

ざぼんラーメン



が君臨してきたわけであるが、
そのうち一つの灯が消えてしまった。


ただし、のれん分けにて別資本となっている

加世田店(南さつま市)
プラッセだいわ川内店(薩摩川内市)


は継続営業しているとの由。


有限会社和田屋の倒産の原因は
昨今のラーメン業界の競争激化により
客足が落ちたことによるらしいが、
やはり大きくは
顧客のハートをつなぎ止めていられなかった
経営の舵取りの失敗

であろう。

企業努力が足りなかった

というわけである。

外野がとやかく言うは易く行うは難し

であるが、老舗としての先行者の利得を生かせず
その味が失われたのは残念である。



和田屋で小生がオーダーしていたのはもっぱら

純みそラーメン

であった。


赤味噌主体で
味噌の熟成度合によっては酸味を感じ、
あっさりとしていながら
挽き肉のコク
野菜の甘味を十分に堪能できる

そんな逸品であった。


そのルックスは過去ログからご覧のほどを。

ご無沙汰!和田屋の純みそラーメン(2014/12/15)


炒めたキャベツモヤシ挽き肉
上に載るのはキクラゲ浅葱

懐かしんでも、もうこの味を堪能することはできないのである。



いや、方法はある。


この和田屋の直系とおぼしきラーメン屋で。


その店は

 麺屋桑山 
(写真ナシ)




これまでにも度々ご紹介しているので
ご存じの向きもあろうが、
詳しくはこちらの過去ログで。
(またか(; ̄ェ ̄))

偏愛!麺屋桑山味噌らーめん(2014/07/07)


じつはこの麺屋桑山の奥方様

和田屋直系なのだという。


そのため、確認はしていないのであるが
おそらく和田屋と同じ(もしくは同系統の)味噌を使って
和田屋直伝の(もしくは相似形の)
味噌らーめん
を提供してくれるのである。

しかも、その味噌らーめんの調理は
いつも決まって奥方様。


今回はそんなわけで

和田屋の追悼の意を込めて

訪問したわけであるが、店内に異変が。


これまで、この店はほぼ

家内制手工業
(マニファクチュアリング)

家族経営

だあったため、

調理はご店主と奥方様
配膳はムスメさん
時々お手伝いのおばちゃん


という布陣なのだが、この日は

元和田屋にいたとおぼしき
おっちゃんとおばちゃん


が厨房の調理補助と配膳に入っている。


なるほどね。
(*´・ω・)


そういうわけか。


店内はいつものことながら
勤め人の客も多いが
近所のラーメン好きのみなさん
(平均年齢高め)
の方々も多い。

麺屋桑山 - Spherical Image - RICOH THETA



ご近所に溶け込み、
みなさんに愛されていることがよくわかる。


今回ももちろんオーダーは

味噌らーめん

DSC_1923

DSC_1924



どうであろうか。

ルックスもそっくりである。



お味のほうはというと、

和田屋の純みそラーメンをずっと洗練させ
スッキリとした味わいに仕立てた感じ


であると小生は感じている。


今回は味噌の熟成はイマイチだったようで、
酸味は感じなかったが
相変わらずのウマさであった。


和田屋の純みそラーメンが800円に対し、
こちらは850円と
わずかながら値は張るが
気にならないレベル。

味が洗練されている分お得な気もする。



鹿児島市内で和田屋の純みそが恋しくなったら

ぜひ訪れてみていただきたい。


他のラーメンもウマい。

・・・・はず。(´-ω-`;)ゞ


ここでは味噌以外食したことないのであしからず