[MBC]桜島噴火情報 19:07鹿児島地方気象台発表日 時:2016年02月05日18時56分火 山:桜島火 口:昭和火口回 数:今年1回目現 象:爆発有色噴煙:火口上2200m(海抜9900FT)流 向:南東(垂水・鹿屋方向)【桜島降灰予報5日17時発表】5日18~21時 南東(垂水・鹿屋方向)5日21~24時 南東(垂水・鹿屋方向)情報提供:日本気象協会
昨年9月中旬を最後に
噴火の途絶えていた桜島が
4ヶ月ぶりに噴火したらしい。
NHKが7時のニュースで
トップニュースの緊急速報という形で
大々的に報じたらしい。
おかげで、facebookのコメントや
メールなどで
『大丈夫ですか?』
『ナニゴトもないですか?』
『避難しなくて大丈夫ですか?』
などと問い合わせを受けたのであるが。
(*´・ω・)ん?
なんかあったの?
桜島?
へー。噴火したんだ。
( ´_ゝ`)フーン
ぐらいの感想しか持ち合わせていない。
えーっと、桜島は、
噴火するのがアタリマエの姿で
今までが異常だったんですから。
Σ(´∀`;)
ネット上の鹿児島の民の反応。
・通常運転に戻っただけでは?
・ 噴火して心配するのが県外人噴火しなくて心配になるのがかごんま人
・鹿児島県民が気にしてるのは噴火ウンヌンじゃなくて桜島上空の風向き
・現地に住んでる私はテレビを見て気付きました・・・
・騒ぐでないNHKよ!通常営業じゃw
・鹿児島の両親に桜島大丈夫?って電話したら、何にも知らなかった…>_<…桜島がどうしたの?だって(*_*)・うち、目の前が海と桜島ですが、気づかずにフツーにご飯食べてました。(((・・;)
・・・・(´・ω・`)
まぁ、そんなもんである。
最近は監視カメラが
高感度カメラなため
肉眼ではほとんどわからないような
夜間の映像も
センセーショナルにとらえることができ
必要以上に危機感を煽ることとなっている。
そもそも現在絶賛噴火中の昭和火口は、
鹿児島市街地からは桜島の山体の向こう側にあり
直接見ることができないため
たとえ噴火したとしても
その空振や爆発音も感じず、
ましてや夜間であるため
何にも見えませんよ?
今回の桜島の警戒レベル引き上げにより
警戒レベル3
になったわけであるが、それって
去年までの日常の警戒レベルですから。
(; ̄(ェ) ̄)
そんな現地民の無関心はさておき。
ふらりと出かけたランチタイム。
アミュプラザ鹿児島の駐車場にクルマを止め
(JQカードを持ってると平日1時間無料!)
ここでもない、あそこでもないと
ぶらぶら歩いていると
黒田踏切のあたりまで来てしまった。
おお、そうだ、ここまで来れば
あそこがあるではないか。
西田屋食堂
どこ?
と思われるかもしれない。
ここ。
この、まわりの世界とはまったく隔絶した
完全な異世界。
たとえ前を通りかかったとしても、
注意していなければ気づかないと思われる。
なにせ、カンバン一つ出ていないのであるから。
過去記事を辿ってみると、
前回の訪問(を記事にしたもの)は
昭和レトロ。『西田屋食堂』(2007/05/17)
なんと9年ほど前である模様。
(; ̄ェ ̄)
えーっと、写真もほとんど変わっていないような・・・・(;´Д`)
では入店。
案内も何もない引き戸をガラリと開ける。
ご近所のオジサマ方
とおぼしき方々が
数名、土間のテーブルに。
奥の座敷にも数名いるようだ。
「いらっしゃい」
も
「なんにしましょう」
も何もない。
みなさん普段から慣れているので
阿吽の呼吸でコトは済むのであろう。
小生も流れに身を任せることに。
もっぱら接客はおばあさんの役割で
おじいさんは常連のみなさんとの
情報交換が忙しい。
おばあさんは甲斐甲斐しく
何度も厨房と座席の往復を繰り返し
少しずつモノを運んでくるが、
外交担当なのかおじいさんは
ほとんど立ってしゃべっている。
もう一人、厨房担当のおじいさんが
いるようであった。
室内を見渡す。
前回は奥の座敷へ通されたが、
今回は入口近くの土間に。
4人掛けテーブル2卓と
壁際に二人が向き合って座れる
エクストラシートのような
ミニテーブルが2卓。
今回は他のテーブルが埋まっていたので
エクストラシートに
体を潜り込ませることにした。
西田屋食堂 - Spherical Image - RICOH THETA
しばらく待つと、
すっかり腰の曲がったおばあさんが
お茶その他を運んでくる。
いや、すでに9年前から腰は曲がっていたようだ・・・・
さて、お品書き。
そう。
このすでに年季が入りすぎて
羊皮紙のようにゴワゴワに変質した紙に
古文書のように記された文字。
9年やそこらの年月では
さほど風化の度合に影響を与えていない模様。
なにせ、価格改定もされていないからな。
前回wと同じく、ちゃんぽんをオーダ。
やはりこのメニューがあるとどうしても頼んでしまう
魔法の一品。
壁には、壁画なのか
ポスターなのか
それとも壁紙なのか
判然としない模様が見えるが、
よく目をこらすと
「一九八八年・阿蘇が熱い・・・・」
の文字が。
どうやら、
SL58654号
(国鉄8620形蒸気機関車58654号機)
が、阿蘇で
「SLあそBOY」
として運行をはじめることを告げる
ポスターのようだ。
あと、その下には
郷土の誇る総合格闘家
菊野克紀氏
のサイン入り色紙が。
彼はここからほど近い
鶴丸高校のOBなので
学生時代にお世話になっていたのかも知れない。
そんなことを観察しているうちに
この店のオキテに従い、
複数回に分けておばあちゃんが
規定の品を運んでくる。
お茶
漬け物
冷や奴
そして生卵
遅れて白めし
これらは
全てのメニューにデフォルトで付いてくる
模様。
ほどなくしてちゃんぽんも着丼。
なんたる具だくさん。
ではいただきます。
今回は醤油とちゃんと確かめてから
豆腐と生たまごにかける。
もちろんそのたまごは
TKG on the rice.
ちゃんぽんのスープを一口。
鶏ガラベースの
あっさりしょうゆ味ほんのり甘味。
鹿児島の常道のようには甘すぎず
好みの味付け。
麺は柔らかいが
茹で過ぎなのではなく
元からこんな味わい。
これらが全てコミコミでお値段たったの
350円!!
価格破壊とか原価率とか
そういう問題を超越した価格設定である。
そもそも
人件費や光熱費
といった概念すらこの食堂には存在しない。
あるのは、おじいさんおばあさんの愛情と
材料費のみ。
いつの頃からここに在るのかよくわからないが、
次の9年後にあるとは考えにくい。
訪問するなら今。
ただし、大人数で押しかけたり
集団で席を占拠したり
声高に店の批判をしたり
そんな無粋なヤカラには訪れて欲しくない店である。