ジョイフル 


なるファミリーレストランチェーンをご存じであろうか。

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(ジョイフル加世田店)


九州では割とメジャーな

いや、郡部に至っては

唯一無二

と言っていいファミレスである。


株式会社ジョイフル(Joyfull Co., Ltd.)は、
本社を大分県大分市に置き、
九州を中心にファミリーレストラン「ジョイフル」をチェーン展開する
チェーンストアを子会社に持つ持株会社である。
福岡証券取引所単独上場銘柄の一つである(証券コードは9942)。
「Joyfull」はjoy(楽しさ)とfull(いっぱい)を足し合わせた造語で、
英語形容詞の「joyful」とは綴りが異なる。

[Wikipwdia 2016/05/06 採取]



このレストランがあると

『ああ、ここは田舎なんだ』

と認識できるほど郡部に強い。


ジョイフルのホームページで
鹿児島県下の店舗検索をすると
こんなにたくさんあるではないか・・・・(; ̄ェ ̄)

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かつてはほとんどの店で
24時間営業だったように思うが、
現在では郡部の店舗では

朝8時から深夜1時もしくは2時まで

というスタイルが多いようである。


さすがに郡部では深夜の来客は少ないからな。


かつては深夜作業の合間
ここで食事をしたりしていたものであるが、
深夜営業がなくなって食事の場所がなくなり
トホーに暮れる
ということが間々あったが、
最近では郡部にもコンビニが増えたので
食いっぱぐれるという心配は
だいぶ少なくなっては来ているが。

いちどこのチェーンで食事をすると
次回コーヒー無料券が付いてきて
ソレ目当てで毎度通うハメになるという

ジョイフル無間地獄

に陥ってしまう地方まわりの営業マンも多いと聞く。

まぁ、地方では食事ができる店も限られるしな。



そんなファミレス談義はさておき。



わざわざジョイフルの話を
マクラネタに持ってきたのにはワケがある。


南薩に、

コミジョイ

と呼ばれる場所があり
そのスジでは有名なのである。


コミ・ジョイ。


小湊ジョイフル。


地元ではそう呼ばれているのである。


しかし、ジョイフルの店舗検索をしても

ジョイフル小湊店

というモノは出てこない。



なぜならばそこは


ロードサイドの自販機コーナー

だからである。


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場所はコチラ。




ここ小湊地区には、
さすがにジョイフルはない。

一番近くて冒頭に上げた写真の
ジョイフル加世田店である。

そこで、近隣の中高生が
24時間営業でたむろって語れる場
ということで

小湊のジョイフル

略してコミジョイ

と名付けたことがはじまりらしい。


南さつま市の加世田市街地を抜け
坊津方面へと向かう途中に
小湊漁港があり
その付近に集落があるが、
そこを少し過ぎたあたり。

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株式会社阿久根商店製麺工場

に隣接する自販機コーナーである。


ナニが有名なのかというと。

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かつては日本各地に存在していたと思われる

うどん・そばの自動調理自販機



HOT SNACKSの自動調理自販機

が現役で稼働しているからなのである。


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一体いつからここで稼働しているのであろうか。

すっかり錆び付き、色あせ、
樹脂部分は変色・変質してしまっているが
いまだなお現役バリバリの自販機
なのである。

もちろんすでに機械を作ったメーカーのサポートなどは
とうの昔に切れているのであろうが、
運営する阿久根商店製麺工場の情熱で
いまだ現役稼働機なのである。

この日は、次男氏とドライブがてらやってきた。

コーナーにはクルマやバイクが多数立ち寄り
それなりに賑わっていた。


ずいぶんと前からここの存在は知っていたが、
なかなか訪れる機会もなく
今日まで過ごしてきたが
この連休中の唯一の休日

ネタのために訪れるしかあるまい!

と決心してやってきた次第。

行動規範はネタか否か。
(。-`ω-)



ここに至るまでの道中
もしせっかく訪れたのに売り切れだったらどうしよう
と考えると
前後を走行中のクルマが

みなコミジョイを目指しているのではないか

と気が気ではなかったが、

杞憂であった。
ε-(´・`)

アタリマエ



訪問した時間はすっかりお昼時を過ぎ
15時前になってしまっていたが
それがかえって良かったのか
売り切れていることが多いと聞く
そば
が売っていた。

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350円也。

これはいただくしかあるまい。

ということでサイフを見ると250円しかない。
(; ̄ェ ̄)


『500円硬貨使えません』

と掲示してあるが、それはそうだろう。
500円玉が発行される前からの機械
であろうから。


んじゃ1000円札を・・・・


ハッΣ(゜∀゜;ノ)ノ


そっちのほうがよっぽどハードルが高かった。


致し方なく次男氏に100円恵んでもらう。
(つд`)


コイン投入!

そばスイッチON!




がっこん、がっこん、ばったん、ばったん

とひとしきり音がした後、
思ったよりも断然早くできあがり。
(調理時間25秒らしい)


ひょっとしたら中に

ちっさいおっさん

が潜んでいて調理をしているのかも知れない。


さて、どこから出てくるのかと思えば
コイン投入口の下にある
小さな窓が取り出し口になっている。


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この取り出し口に手を入れ、
そこからドンブリを引っ張り出す方式。

なんだか、取り出し口あたりから湯が漏れ、
コイン返却口にも流れ込んでいる。


(*´・ω・)・・・・


衛生的なこととか気にする方は
あまりお気に召さないかもしれない。

まぁよい。

ネタだからな。


出てきたのはこちら。

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ちなみに割り箸や七味は
こちらのポケットからセルフで取り出す仕組み。

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では、さっそくいただきます。

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表面を一面に覆い尽くすかき揚げ?
かき分け、そばを引っ張り出す。

さすがは製麺所の作るそば、
ぷりんぷりんとした跳ね具合である。


ダシをすすると表面は薄かったが、
これは調理の関係上濃縮ダシが底に沈んでいる状態で
上から湯をかけているのではないかと思われ
混ぜると程よいお味に。

思った以上に本格的、
思った以上にボリューミー。



表面のかき揚げは、出てきた段階で
すでにすっかりダシを含んでブワブワになり
天かすと見分けが付かない状態であったが
食してみるとニンジンやタマネギが入っている。


そばはちょっと太めでやや固ゆでっぽい。

調理の関係上、事前に茹でたモノを
熱いダシで温めるだけであろうと思われるが
その割にはしっかりと

『蕎麦』

している。

深めドンブリゆえ、
ダシもたっぷりそばも多い。

いやぁ、オナカイッパイになりました。

途中次男氏と少しシェアしたが、それでも
十分な量であった。


ごちそうさまでした。


世の中は広いもので
このようなレトロな自販機を巡って
その写真を公開している御仁がいらっしゃる。


懐かしの自販機


それによると、九州に現存するうどんそば自販機は

ここのみ

であるとの由。


今回は空腹ではなかったため
ハンバーガーのほうは試してみなかったので、
次回機会があればチャレンジしてみたい。


現存する日本最南端のうどんそば自販機。


こちら方面へお越しの際には
ぜひお立ち寄りいただきたい。



お試しあれ。