鹿児島の郷土料理(?)


 あくまき 


をご存じであろうか。


akumaki



残念ながら今回購入したモノは
小生が写真を撮る前に
拙宅のピラニア3匹
(ヨメ氏、長男氏、次男氏)
に食い荒らされ
蹂躙され
気づいたときは跡形もなくなっていた
ため
写真はネットの拾いモノである。


購入してきた状態は
このように

DSC_5843


孟宗竹の皮に包まれ
最近ではラップの包装にて
常温で販売されている。



あくまき(灰汁巻き)とは、
鹿児島県、宮崎県、熊本県人吉・球磨地方など
南九州で主に端午の節句に作られる季節の和菓子である。
もち米
灰汁(あく)
で炊くことで独特の風味と食感を持つ。

[Wikipedia 2018/05/02 採取]



上記のとおり、
もち米を灰汁で炊いたものであり、
そのまま食そうと思っても
イガクて食べられたものではない。

しばらく水にさらして
アク抜き
をしてから食すのである。


もっとも、最近売られているのは
すでにアク抜きされており
そのまま切って食すことが可能であるが。


その切り方も独特で、
竹の皮を割いたものや
糸などを使って
括り切るのがポイント。

包丁などで切ると
貼り付いてしまって
満足に切ることも困難である。


灰汁は強アルカリ性であるゆえ
もともとは日持ちのする保存食であり
島津家が関ヶ原の戦いの時
あるいはそれより遡る
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に
兵糧として用いた
という説もあるように
歴史ある鹿児島の食品である。


もちろん自作することも可能であり
最近ではスーパーでも

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このように竹の皮
灰汁汁
もち米などが
売られているのであるが
少量を嗜む程度であれば
もちろん出来合いを購入することをお勧めする。



他地域においては

ちまき

といえば


chimaki01


こんなのだったり


chimaki02


こんなのだったりするわけであるが
ここ鹿児島では

このあくまきをちまきと称する

ことも一般的である。


それゆえ、5月の端午の節句には
この

 あくまき 

を食すのが鹿児島流習わしであるのだ。



この

 あくまき 
というものは、
もち米を孟宗竹の竹の皮で巻いて
灰汁で炊いただけのものであり
それ自体に特に味はない。


食感は
端っこの方は目の粗いわらび餅のようであり
中心部は
もち米の食感とツブツブ感を残しながらも
何とも言えぬネットリ感を醸す

官能的な味わい

である。


食す際には

きな粉白砂糖もしくは黒砂糖のブレンド

の粉末を

みっしりと

あくまきにまとわせ食すのが
正統派スタイルである。


文献などに

砂糖醤油やハチミツ

などで食すという記載があるがそれはみな

邪道である。
(。-`ω-)


断定



まぁ、一般的には

砂糖きな粉で食すよなぁ。



そんな食文化の地域的違いはさておき。
(14年間当blogで話題にしなかったフシギww)




ごうるでんうぃぃぃぃぃぃく!!


小生のカイシャでは

9連休

という近来マレに見る大型連休。


・・・・あ、毎年連休はあるけど
シゴトで休めない
コトが多いのだな。

たぶん。



そんなわけで
一般的には

4月28日(土)~4月30日(月)

5月3日(木)から5月6日(日)

前半後半に分かれての休み
多いのではないかと思う。


今年のGWは
高校の同級生が2名ほど『単身で』帰省しており
その遊び相手接待
するのも故郷に残った我々の役目である。


今回は4月の30日に
その二人を含めて
合計7名で
指宿方面ドライブツアー

を企画した次第。


運転手はボクだ。
(*´・ω・)


9時半に鹿児島中央駅西口に集合。

まず目指したのは
指宿スカイラインにある

千貫平自然公園。


高校3年の遠足で
ふもとから歩いてここまで到達した
と記録にはあるが

『メンバー』

の誰一人として良く覚えていないという
太古の昔の物語ww。

まぁ、

「こんなとこ来たよね?Σ(´∀`;)」

という記憶の断片をリフレッシュしたことで
ヨシとしよう。


次に向かったのは

唐船峡そうめん流し。



これまた鹿児島の常識では

そうめん流し




というものであり
他地域の

流しそうめん

nagashisoumen


などというモノは

見たことも聞いたことも食べたこともない。


なんなんだこの

非合理的

な食すスタイルは。


一度目の前を過ぎ去ったそうめんは
二度と相まみえることもなく

最終的にはザルに捨てられる

運命にあるなど
どんなもったいないシステムだ。


それに較べてそうめん流しは
円環の中をループするそうめんは
今すれ違ったとしても
つぎまたすぐに巡ってきて
最終的にサルベージされるまで
尽きることのない輪廻の輪を結ぶ。

何と合理的であろうか。



・・・・などという

流水式そうめん談義

を今行う場ではない。


鹿児島の観光地

唐船峡

という場所は

そうめん流し発祥の地

であるとともに

そうめん流しの聖地

と化しているのである。



鹿児島ではそうめん流しと言えばこの

唐船峡

を外すことはできない。

鹿児島市近辺にも多くの
そうめん流し場
が点在するが

唐船峡そうめん流し

は一種のブランド化した風格

を漂わせる。


その中でも絶大な人気を誇るのは

指宿市営(旧開聞町営)そうめん流し

なのであるが
前回小生はそれ以外の

長寿庵

なる施設を訪れていた。


涼味!唐船峡の長寿庵でそうめん流し!(2017/08/11)



実はこの唐船峡と呼ばれる地には
もう一件民営の施設があり
ここに今回の参加者のほとんどが未訪問ということで
やってまいりました


鱒乃家。

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市営そうめん流しと長寿庵の駐車場を抜け
さらにその先。

交差点を左折すると
「鱒乃家」
と書いた門柱が両脇にある。

その下り坂を下ると
清麗な溜め池があり
その向こうに建屋がある。


市営、長寿庵に較べると
施設は全体的に小規模。


今回訪問したのが
GW前半最終日で
その前日までがピーカンの天気だったのに比して
ちょっと曇り気味の天気だったゆえ
客足も伸びなかったのであろうか
11時過ぎの入店で一番客。


メニューや価格は
市営・長寿庵と
さして違いはないように見受けられたが
自分で鱒を釣ってそれを食せる趣向
もありなかなかコドモは楽しめそうである。

・・・・今回は試さなかったけれども。
(*´・ω・)


とりあえず今回は
Aセット

そうめん
鯉こく
鯉の洗い
オニギリ
鱒の塩焼き付き


をチョイス。

そうめんの追加はせず。


そのあとの行動に差し障るからな。
(。-`ω-)


主に買い食い行動ww



さて、日程の選択がよかったのか
天気がイマイチで行楽客が少なかったのか
GW前半最後の日で出かけるのを控えたのか
そもそも鱒乃家の知名度があまりなかったのか

来客も少なめで余裕の店内。


運ばれてきました。


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鯉こく
オニギリ
鯉の洗い


後ろの流水プールでは
すでにそうめんが回っておる。


このあと鱒の塩焼きが到着して
いただきま~す


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ずずっ!!!!



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ごちそうさまでした。
(早っ!!)



も新鮮なようで
身離れが良くウマい。


カンジンのそうめんも
この店オリジナルの
県内スーパーでも売られているめんつゆ
瓶ごと出されてその場で開栓という
ゼータクな展開。

そのめんつゆは
鹿児島で一般的に売られている
めんつゆほどは甘くなく
キリッとした味わい。

小生的には好きな味。


そうめん自体の茹で具合もよく
茹で置きしていたり
茹で過ぎだったり
ということは全くなく
コリコリとした芯を残す歯ごたえ
が小気味よい。


客も少なかったこともあり

満足度高し!!


今後も唐船峡に来る場合は
この

鱒乃家

を選択することが多いであろう。


繁忙期はどうなのかよくワカラナイが
小生的には


オススメいたし #もす。




あ、ドライブツアーそのものは
このあと

枚聞神社

長崎鼻パーキングガーデン

砂蒸し温泉 『砂湯里』

たまて箱温泉

と順調に進み
みな目尻のしわが増えるほど笑いこけ
夜は夜で

南洲庵で夜会

を開催したのであった。


楽しい一日でした

まる。