苦節16年。
ようやく拙宅の駐車場前に
でーーーーーーん
と居座っていた電柱の撤去に成功した。
2006年に拙宅を新築した際に
もともと現在の土地はヨメ氏が
祖父から相続したものであったのだが
家の前に電柱が立っていた。
元の家はブロック塀で囲まれていたので
玄関先でなければ
さほど問題にならなかったであろうが
拙宅は建て直した際に
家の前のブロック塀をすべて撤去し
全面駐車場としたため
この電柱がジャマになっていた。
お隣との境目に移動しようと
お隣さんに交渉したが
いったんは交渉成立したにもかかわらず
その電柱の工事を始める段になって突然
(工事車両が来ているにもかかわらず)
お隣さん(老人)が
これまで2回ドロボウに入られて恐いから
電柱は動かさないでくれ
と拒否権を発動してきたのであった。
(|||´Д`)
お隣さんとの合意が取れなければ
電柱が動かせないではないか。
ということで
ずっとそのままになってきたのだが
今年になって動きがあり
ようやく電柱を動かせることに。
ちなみに電柱の移動に関しては
九州電力に連絡すれば
無償にて対応してくれる。
・・・・のだが。
申し入れをして
工事が始まったのは
5月の連休頃だったか。
電柱というものは
九州電力が建てたものであっても
NTT西日本が建てたものであっても
ほとんどの場合双方が相乗りしているので
双方がそれぞれ工事して
交互に歩調を取って進める必要があるのだ。
まずは九州電力が来て下見。
(九電が建てた電柱だった)
そして何日か経って
九電配下の工事車両が来て
隣との境目に新たな電柱を立てる。
そしてその電柱に
トランスや枝葉の支柱などを取りつけ
後日電気工事の方々がやって来て
電線を張り直してバイパスを作り
給電しながら移設。
今度はさらに何日か経って
NTT西日本側の工事車両が来て
電話線とか光ファイバーとかを
張り直し。
これを数回繰り返していくのだが
相手の工事が終わらなければ
こちらの工事もできない
といった関係から
なかなか進まず。
毎日日替わりで来て
工事をすればいいのだろうが
あちらも工事の予定があるので
一週間とか二週間とか
ヘタすりゃ一ヶ月ぐらい
間が開いたりしていた。
工事を始める前に九電工の方から
「工事が進まなくなったら電話してください」
と言われていたので
工事が中断して進まなくなって
電話もした。
そしてようやく先日
最後の電線を引っぱるラインの張り直しが終わり
工事車両が来て電柱を引っこ抜いていった次第。
足かけ5ヶ月か・・・・
まぁ、それまでの16年に比べりゃ
大した期間ではなかったが。
ちなみに電柱の移設に当たっては
私有地内でない限り
一切費用はかからない。
公道に建てた電柱を建て直すので
すべて九電とNTT西日本側持ち。
しかし見ていると
一回の工事に当たって
下請けの電設会社や通信会社などから
4~5名の方が出張ってきて
工事車両も複数台。
さらに警備員の方も2名ほどが配置されるので
毎度毎度かなりのコストがかかっている
と思われる。
電気代や通信費が高い
と思っているみなさん
ただ電気を発電して流したり
通信回線を貸し出したりして
費用を巻き上げてる
んではないのですよ。
こういう日々のメンテナンスや
先日の台風で被害を受けた地域での復旧など
目に見えない膨大なコストがかかっているのだ。
停電の復旧にカネ取られたことがあるか?
その影では
社会インフラを維持するために
多くの方々が日々努力をしていての
我々の生活なのであった。
ありがたや。
(*´ー人ー)
もしジャマな電柱でお悩みの方
いちど九電(もしくはNTT)に電話してみては?
まぁ、うちのカイシャも
企業のお客さんの生命線とも言える
システムを開発して維持管理していくという
同じような業種ではあるのだが。
↑
こう見えてSEなんですよ。
(SE:スケベエンターティナーの略)
そんな長い長い物語はさておき。