一期一会。
いや、
一期イチ麺。
行きたいと思った店には
行けるときに行っておく。
今日は、そのことを再び
強く思った日であった。
先週霧島市街地を訪問した際に
帰りしな、前を通った店。
一瞬振り返って見たときに
『営業中』
のカンバンがワザとらしく斜めに立てかけられ
しかも駐車場の入口には
ロープが張られていたのだ。
その店とは。
みつぎ食堂
小生がバイクや車で
県内を徘徊し始めた頃より
ずっと気になっていたお店だ。
いやそれ以前に幼少時に、
ドライブの両親のクルマの中から
窓外に見つけていたので
すでに
0.5世紀
ほど前からということになるかもしれない。
ステータスは
『臨時休業』
ぜひ真相を確認せねば!!
ということでやって参りました。
情報によると11時開店とのことだが
その数分前に訪れてみると
どうも様子がおかしい。
お店のおかあさんとおぼしき方と
その息子ぐらいの年齢の方と二人で
店内からモロモロを運び出しているのだ。
意を決して話しかけてみると
「9月でお店を閉めました」
(οдО;)
聞けば、裏に流れる川を改修するのか
細かいところはわからなかったが
市から立ち退きを命じられての
閉店であるようだ。
あらぁ・・・・
そうだったんですか。
「捨てるモノが多くてねぇ
たいへんなのよ~」
その捨てるものとは
かつての営業で使っていた品々。
こちらからかける言葉は
「長い間おつかれさまでした・・・・」
一度は訪れておきたかった。
いや、近場ならば
常連になりたかった。
腰が曲がり
年輪を刻んだおかあさんのまなざしは
寂しそうであった。
『M』
の字をかたどったと思われる
すっかり赤いペンキが剥げ
コンクリートの地肌がくすんでいる
ファサードが
『みつぎ食堂』
の文字カンバンがしっかりしているぶん
悲しさが際立って見えた。
そんな時代の移り変わりな出来事はさておき。
まさか小生が
Googleのお店情報に
閉店フラグを立てることになろうとは。
(;´Д⊂)