薩摩川内市ドサ回り

Day3。


 本日クライマックス。



まずはここから。

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先日下見を済ませていた
甑島行き高速船乗り場。

8時50分発なのだが早めに到着。

律儀なA型



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事前にネットで予約していた番号/QRコードで
置かれてる発券機から
乗船名簿
という紙を出力する。

これで乗船可能なのかと思いきや
乗船する段になって
窓口で乗船券と引き換えろと。

(´д`)

知らんがな。


窓口にとって返し
ここでお金を払って乗船券をもらう。

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乗船時にはこの乗船券に
スタンプを押してもらって
下船時に回収する仕組み。

まぁ、途中で行方不明になったりするから、
人数の確認の意味もあるのであろう。


船内は新しくキレイ。

九州新幹線と同じく
水戸岡鋭治デザインにより
同じテイストを感じる。

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というか、随所に同じ素材がww


さて、乗船して乗客が座っていくと
係員が

「今日は揺れますので
前の席には座らずに
後ろに座って下さい」


と不穏なコトを案内している。


・・・・(;´Д`)

船に弱いんだよね。

揺れないよね・・・・







 大変な目に遭いました。 
  _(┐「ε:)_  



出航して湾内のうちは良いが
外海に出た途端激しい上下動

それどころか、どんどん波は高くなり
ついには高低差3~4mはありそうな大時化に。


坂を駆け上がるように船が波を登り
頂点で突然
垂直に降下!!

どーん!!
だーん!!!
ががーん!!!!


上下動だけならまだしも
おそらく波に舳先を立てるよう
操舵しているのであろう
小刻みに左右に動く。
そしてそこに上下動が加わるので
ちょっとした錐もみ状態のようになる。
船が大きく斜めにかしぐのだ。
(|||´Д`) 


初めのうちはなんとか持ちこたえていたが
急速に体力を損耗し
ついには堰を切ったように
座席に備え付けの
青いビニール袋のお世話に・・・・


こんなに
ゲ〇袋
を心強く思ったことはなかった。


時間にして50分の船旅だが
こんなに長い航海
(後悔かもしれん)は
初めてであった。

垂水フェリーなど
40分の乗船時間中に
うどんを食べたりする余裕があるが

こちらはまず生きた心地がしなかった。

後ろの席に座ったオバチャンたちの集団が
姦しくワチャワチャ話をしていたが
乗船した当初はうざったく感じていたのだが
今回ほどこのオバチャンたちの会話を
心強く思ったことはない。


こちらは青ざめて必死に耐えているのに

「あらー!すごい揺れねぇ、アハハ」
「わぁ、遺書を書いてくれば良かった~ハハハ」
「あら、アタシも~ワハハハ」


など、いっこうに動じている気配がない。


船が大ジャンプをして
ダーン!!
と落ちて船体がビリビリ震えるようなときにも

「きゃー!!あはははははは」

とまったく響いていない。


さすが・・・・



いやぁ、タヒぬかと思いました。


這々の体で港に到着。


二度と乗らんぞ!!


と言いたいところだが
港まで社用車で来てるし
往復で買っちゃったしww


なお、このような有様であったため
夕方の第二便は欠航となりましたww


だが慌てるでない。


そもそも、一泊予定できている。
 (* ̄ー ̄)



甑島など、もう二度と
来ることもないかも知れぬと
自費で一泊の予定
を組んだのであった。


港に着くと
事前に予約していたレンタカーが待っていた。

レンタカー「風見鶏」


おちおち気分悪がっている間もなく
手続きをして出発。


今回は、この甑島行きが決まったとき
事前に友人の

甑島マイスター(職人)

に相談をし、いろいろと教えてもらった。


里港から下甑の手打港まで
レンタカーで移動した方がよいこと
あそこは見ておけ
あそこに行っておけ


などなど。


そのオシエに従い
一路下甑の最南端

手打

を目指す。


「あー、レンタカーで二時間弱かなぁ?」

と職人に言われていたので
当初11時に客先訪問の予定だったが
大事を取って午後イチに変更してもらう。


ただ、一目散に駆けつけたため
実際には11時ジャストについてしまったがww

とりあえず見知らぬ土地では
まずは目的地に着いてから
ゆっくりしたいではないか。


律儀なA型




しかたがない。
昼までメシでも食って時間を潰すか。


・・・・食欲ないけど
(|||´Д`) 



そもそも手打という場所
町と呼ぶのもおこがましいような
ちょっとした集落

薩摩川内市下甑支所

の周辺にわずかばかりの店があるのみ。

ということで11時半頃こちらへ。


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喫茶・軽食
アルファム
α夢





ドアを開けるとそこは
まごうことなき昭和の風景。


暗い店内にペンダントライト
木製のカウンター
壁一面の漫画本
禁煙分煙ナニソレな文化。


α夢 - Spherical Image - RICOH THETA



テーブルに座ってメニューを。

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やっす!!


あんま食欲ないから

スパゲティ

んー、ミートソースもキツそうだから

イタリアンで。



そういえば、
イタリアンスパゲティってなんぞ?
(゜.゜)



と思ったら、フツーのナポリタンでしたww

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いや、フツーではないな

鉄板に油を引いて
そこで目玉焼き(?)を焼いて
その上にナポリタンが載っておる。


「鉄板が熱いので気をつけてくださいね!」


いや、今、油がパチって跳ねて
手に熱いのかかったしww


さらに、ポテサラと
味噌汁付き。

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では、いただきましょう。

味噌汁をひとくち。


アツッ!!

麦味噌仕立ての
鹿児島ではよくあるタイプ。

いざ、ナポ、いや、イタリアン!


箸とフォークが出てくるが
迷わず箸でww


給食の袋麺のような
やわやわなスパゲティ
濃厚に甘いケチャップが絡む。

目玉焼きはそもそもメダマなどなく
鉄板の底に広がり
油でパリパリに揚がっている。

これも箸で鉄板から引き剥がしつつ
スパを頬張る。


途中、ハタと気づいて
卓上のパルメザンチーズとタバスコを投入。

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少しはケチャップの甘みが
薄らいだかな?


ごちそうさまでした。

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食欲のないときには
ちょうど良い分量であった。


13時までの余った時間は
海岸端にクルマを停めて仮眠。

しかし、風が強く
クルマを左右に揺するので
船酔いを思い出して
目が覚めてしまったではないかww


13時からのシゴトは
ものの15分で終了。


本来なら日帰りで
これから帰らなければならないところ
一泊にしたため
ここからフリーww

翌日、土曜日の16時半までwwww


ということで観光開始。

明日もあるので、今日は
下甑島を重点的に攻めてみましょう。


まず見かけたのは
薩摩川内市下甑支所のウラにうち捨てられていた

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「釣りバカ日誌9」
ロケ地インフォメーションの看板。

うーむ、栄枯盛衰。


手打の海岸はほぼ夏。

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風は冷たかったがww

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北上しながら

「ナポレオン岩」

という観光案内看板を見つけたので
山の中に分け入る。

軽自動車でもよう離合しきらんわ

というような林道を踏破し
途中自衛隊の基地もありつつの

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どーやったらここまで腐食すんの?
海中に没してた?

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的なガードレールを見て

島の反対(西)側の前の平展望台へ。

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どれがナポレオンやねん?
(*´・ω・)


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どうやら1枚目の
崖の端からひょこっと見えている
海中の岩である模様ww


それより、2枚目の写真の真ん中の岩が
ウルトラセブンに見えるわww


再度林道を戻ってさらに北上。

途中、何カ所か目についたのは

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〇〇集落跡

というカンバン。


わざわざ残してあるというのは
何か意味があるのであろうか。

しかし、かつて道路であったとおぼしきところは
すでに樹木や草本に覆われ
道など跡形もなかった。

生活道路や観光場所までの道路は
島内全域においてキレイに整備され
保全されていたのであるが

ひとたび人の手が入らなくなると
ほんの半年ほどで荒れ果て
ついには林に没してしまうのであろう。

諸行無常である。


さて、下甑観光のハイライト。

鳥の巣山展望台へ。

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入口の仮設カンバンが倒れていて
あやうく通り過ぎてしまったがなww

まぁ、ドコの道路もクルマはほとんど走っていないので
ゆっくりとUターン可能であるが。


駐車場には、細い林道を通ってきた
大型バスが止まっていてビックリ。


じゃじゃーん!!

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絶景!!!!

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もともとここは
灯台のための場所を公園として開放し

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今年開通したばかりの

  甑大橋  

を真上から望むことができる場所として
人気のスポットなのであった。


ちなみに、こちらのWebカメラ
外部の人も参照可能ですww


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かつてはここで
甑島は寸断されていて
上甑・中甑島と
下甑島は
船で往来する以外なかったのである。


人間の技術力ってスゴいなぁ

と単純に感じ入るばかりである。


この荒波逆巻く海峡にを打ち
そこに橋脚を立てて
橋桁を渡したのである。


スゴいな~
(゜.゜)


実際の甑大橋からの眺めは
こんな感じ。

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先ほどの
鳥の巣山展望台
が見える。

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なんか、神々しいではないか。



さて、中甑を抜けて上甑へ。

今夜泊まる里港の町を見晴らす丘から。

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遠くに、川内原発も見える。

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ということでホテルへ。

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おそらく甑島イチ豪華で
甑島イチ近代的なホテル。

HOTEL Areaone
Koshiki Island



島内ではついぞ見かけなかった
エレベーター完備。

 大浴場付き。

ココ、大事!



掛け流しではないかも知れないが
茶色い硫黄泉で
キモチ良かった。



さて、その大浴場に入る前に
まずは軽く寝ておきたかった。


なにしろ、朝の船のダメージもいえぬまま
ひたすらクルマを走らせたからな。
首の後ろが凝り固まって
頭痛がする始末。

実際にはウトウトした程度だが
少し疲れも癒えたので
メシをどこかで。


・・・・といっても選択の余地が少なすぎる。

ホテルの前にあった第一候補の店は

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ななななな、なんですと~?!
Σ(゜∀゜;ノ)ノ


いきなり路頭に迷う。

甑島マイスターの職人に聞くと

「あー、港の北のハズレに居酒屋があったなぁ」


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漁り火

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入店すると
一組予約客があるようで
大将が手持ち無沙汰に待っていた。

カウンターに座ると

「3000円でヨカですけ?」

と聞いてくる。

どうやらメニューは

3000円コース

5000円コース

2択である模様ww


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しかも飲み物別ww


まぁよい。

まずはナマとお通しで。

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コンロがセットされて
キビナゴと芝エビの焼き物。
セルフサービス。

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その間、気さくな大将が話しかけてくるが
けっこう訛りが強くてなかなか聞き取れない。

話をしているうちに
だいぶヒアリングできるようになったが、
現県知事の塩田知事と親戚で同学年
あまつさえ同じ苗字であるとのことww


知事もご尊父の出自がこちら方面らしい。

途中、予約客から電話が入り
クルマで迎えに行くと言うではないか。

「んじゃ、ちっと飲んどってな!」

取り残される小生ww

ドロボーだったらどーすんだ。
まぁ、おとなしくキビナゴ炙っていたけどww


その後、
怒濤の海鮮づくし。

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秋太郎とカンパチ(?)の刺身

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タカエビのフライ
(ふわふわで絶品!)

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おでん

あと、大きな自家製つけ揚げも2個。

「ごはんも食べるね?」

と聞かれたが、さすがにギブアップ。


生ビールを2杯飲んだところで
ごちそうさまでした。

「ホテルまで送っていくよ?」

と言われたが、帰りに途中の酒屋で
追加の酒でも買って帰ろうと
歩いて帰っていると
目の前で酒屋の電気が消えましたww

ちゃんちゃん。


そんな

・・・わけで今回はマクラのみで

 糸冬了。


マテ、続編ww